岐阜市長、5日間公務せずイスラエル訪問 15万ドル救急車供与
岐阜市の柴橋正直市長が、先月27日から31日にかけてイスラエルを訪問し、宗教行事に参加したほか、現地の医療機関に救急車を提供したことが分かりました。この間、市長の動静は公務なしとなっています。
これは、都内教会のシオニスト牧師・明石清正氏が自身のSNSなどに投稿した内容から明らかになったものです。(https://note.com/kiyomasaakashi/n/ndfb00e5ef0d1?sub_rt=share_h)
それによると、明石氏と柴橋市長、柴橋氏とともにクリスチャンの政治家団体「オリーブの会」を立ち上げた五十嵐義隆氏の3人と匿名の他2人の5人が、先月27日から31日までの日程でイスラエルを訪問しました。
一行はこの訪問で、エルサレムで開かれたクリスチャンらによる朝食祈祷会などに参加しました。この模様は米クリスチャンメディアのCBNによって報じられ、柴橋市長もインタビューに応じています。(https://youtu.be/7cpZhV4xcSw?si=pR-ub5t9Y5JlBb9h)
柴橋氏はこの中で、昨年10月のハマスによる攻撃を指し「この地で起きた悲劇を確かめ、日本の人々と共有したい」などと語りました。
明石氏は、柴橋氏と五十嵐氏がエルサレムの嘆きの壁でともに祈る様子を写した写真も投稿しています。
一方、イスラエルメディアのJewish News Syndicate(JNS)は、柴橋氏らがハマスによる攻撃を受けたガザ付近の村なども視察し、シオニスト政権のヘルツォグ大統領とも面会したと伝えています。(https://www.jns.org/japanese-christians-donate-ambulances-to-replace-those-destroyed-in-oct-7-attacks/)
それによると、柴橋氏らの一行はヘルツォグ大統領との面会で、15万ドル相当の救急車1台を地元の医療機関に贈呈したと伝えたということです。また、2台目の救急車も今年中に提供されるとしています。
柴橋氏はJNSの取材に対し、「ユダヤ国家に対するプロパガンダが広がる中、イスラエルは独りではなく、日本のクリスチャンの兄弟姉妹たちもイスラエルに寄り添い、支え、祈っていると伝えることは我々にとって光栄なことだ」「イスラエルは光と闇の戦いの最前線にいる。アブラハムの子孫たちが、光の側のために義務を果たしている」などと語りました。
また、岐阜にゆかりのある杉原千畝の名前を挙げ、「ユダヤの兄弟姉妹たちを支えた杉原千畝の遺産を引き継ぐことができるのは、大きな栄誉だ」とも語りました。
岐阜新聞の市長動静欄には、柴橋氏がイスラエルを訪問していた27日から31日まで「公務なし」と書かれています。
また、柴橋氏らが贈呈した救急車の資金の出所については、JNSはエルサレムを拠点とする福音派団体「Bridges of Peace」の寄付によるものと伝えていますが、柴橋氏個人や彼の所属する政治団体「オリーブの会」から資金の提供があったのかは不明です。
柴橋氏は以前からクリスチャンであることを公言しており、岐阜市長の肩書で福音派などによる宗教行事に多数出席するなど、政教分離原則への違反が問われています。
また、昨年10月のハマスによる攻撃直後には、先述の五十嵐氏とともに上京し、在日イスラエル大使に連帯を表明するメッセージを手渡しており、市議会で追及を受けています。(https://parstoday.ir/ja/news/japan-i119818)