米によるイラン旅客機撃墜の隠蔽に、英の加担が判明
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米によるイラン旅客機撃墜の隠蔽
先日機密指定が解除された文書から、イギリス政府はアメリカがイラン旅客機を撃墜した後、アメリカの行為を支援し、その隠蔽に加担していたことが分かりました。
1988年、アメリカ海軍の戦艦がイランの旅客機を撃墜し、搭乗していた民間人290人が全員死亡するという事件が起こりました。
イギリス政府の機密などを明らかにするサイト「Declassified UK」が20日水曜、報じたところによりますと、先日機密指定が解除された同国の資料から、この事件当時のサッチャー政権がこの犯罪の隠蔽においてアメリカ政府を支援したことが明らかになりました。
この旅客機撃墜事件は、イラン・イラク戦争の最中に発生しました。
同戦争でアメリカ政府は、イラクで独裁政権を築いていたサッダームを支援し、自国の軍艦を同政権援護のためにペルシャ湾に派遣していましたが、戦争のさなかの1988年7月3日、アメリカのミサイル巡洋艦・USSヴィンセンスは、ドバイに向けて飛行中のイラン航空655便に向けて2発のミサイルを発射し、搭乗していた290人全員を殺害しました。
事件後にアメリカ政府は、この行動を自衛のためだったと主張しました。しかし、同国国防総省の主張に反して、旅客機は事前に定められた飛行経路から外れておらず、ヴィンセンスに向けて急降下したという事実もありませんでした。
しかし、アメリカはこの旅客機を撃墜し、そのうえでこの犯罪の隠蔽を試みました。
この旅客機の搭乗者290人の中には、66人の子どもも含まれていました。
機密解除された前述の文書によれば、この事件から12年後の2000年3月2日には、イギリスのクック外相が事件当時米レーガン政権で国家安全保障担当大統領補佐官を務めたパウエル氏との会談において、「貴国は、イギリスほどに信頼できる国を持たないだろう」と語っています。
イギリス政府はこの事件にあたり、イラン国民が大半をしめる数百人の民間人が殺されたという状況にもかかわらず、最終的にアメリカ政府への即時支援を表明しています。

