イラン外務省報道官、「合意の成立は米の意志次第」
7月 26, 2022 19:40 Asia/Tokyo
イラン外務省のキャンアーニー報道官は、対イラン制裁解除をめざす(オーストリア・ウィーンでの)協議で合意に成立することは、米の意思・決定にかかっている」としました。
キャンアーニー報道官は26日火曜、ツイートを投稿し、「イランは核合意に留まって来ており、今も留まっている。核合意復帰に向け自らの善意や約束遵守を証明しなければならないのはアメリカ側だ」としました。
また、「我々は、これまで通り、核合意に明記されているイランの利益を保証する恒久的で良好な合意を成立させる責任があり、このような合意の成立は、アメリカの決定次第である」と語りました。
さらに、わが国は、協議において柔軟性を示したとし、「我々は確かに合意を考えており、近い将来合意が成立されることを望んでいるが、絶対に感情的に行動しない。合意成立はアメリカの政治的な決定にかかっている」と述べました。
アメリカは、トランプ前政権時代の2018年5月、一方的かつ違法に核合意から離脱し、その後、それまでの核関連制裁の再発動に加えて、イランに対して広範な制裁を新たに課しました。次に政権を握ったバイデン大統領は、アメリカを核合意に復帰させる意向を示していますが、これまでのところ、バイデン政権側から核合意復帰に向けた具体的な措置は、なにひとつ講じられていません。
これに対しイランは、すべての制裁が解除され、核合意内に定められた責務を相手側の諸国が履行し、核合意にある自国の利益を得られるようになれば、完全な合意内責務の履行に戻ることを、繰り返し強調しています。