在ウイーン国際機関ロシア代表、「ウィーン協議での合意成立の可能性はある」
8月 20, 2022 19:12 Asia/Tokyo
在オーストリア・ウィーン国際機関ロシア代表部のウリヤノフ常駐代表は、「制裁解除を目指すウィーン協議で合意が成立する可能性はある」と述べました。
イランに対する圧制的で違法な制裁の解除を中心議題に据えたウィーン協議の新ラウンドでは、調整役であるEUのモラ欧州対外活動庁事務次長によるいくつかの案が提示されました。
ロシアのリヤノーボスチによりますと、ウリヤノフ氏は19日金曜、同国のセゴドニャ国際メディアグループの会合において行った演説の中で、「制裁解除を目指すウィーン協議は合意成立の可能性がある」と発表しました。
同氏はまた、ヨーロッパ側が提案した文書に対するイランの反応は建設的なものだったと説明しました。
イランは今月13日、核合意の完全な実施再開に向けた道筋が説明されているヨーロッパ側提案の文書について、書面による回答を提示したうえで、「米国の反応が現実を直視し柔軟な姿勢を持ったものなら、合意は成立するだろう」と表明しています。
ウィーン協議参加諸国のほとんどは、同協議がより迅速にまとまることを望んでいます。しかし、最終的合意成立にむけては、残されたいくつかの重要な問題についてアメリカが政治的決定を行うのを待っている状態にあります。
イランは責任ある国として、「米国が合意に違反した当事者であることを考えると、制裁を解除して合意に復帰すべきは同国であり、さらにその約束履行状況は検証される必要がある」と、これまでに繰り返し表明しています。