イラン外相、「わが国は常にイエメン国民を支持」

アミールアブドッラーヒヤーン外相が、イエメン救国政府の協議団長で、同国のシーア派組織アンサーロッラーの報道官を兼任するアブドルサラーム氏と会談し、「わが国は常に、イエメン国民の要望や意思を支持してきた」と語りました。

イルナー通信によりますと、アブドルサラーム報道官は11日日曜、テヘラン訪問でアミールアブドッラーヒヤーン外相と会談しました。

アミールアブドッラーヒヤーン外相はこの会談で、イランとして、イエメンでの停戦の開始および延長への支持を示すとともに、これを恒久的な和平成立への序章だとし、「イエメン封鎖の完全な解除により、同国での人道問題が解決されるよう希望する」と述べています。

一方、アブドルサラーム氏もイエメン国民に対するイランの支持に謝意を示すとともに、アミールアブドッラーヒヤーン外相にイエメンの最新情勢を報告しました。

さらに、イエメンの停戦相手の約束不履行や停戦違反を非難するとともに、イエメン国民の人道問題の解決が同国での公正な和平のすべての推進にとって欠かせない、としています。

これまで数ヶ月間にわたり、国連の仲介でイエメンでの交戦勢力間での停戦が成立していますが、イエメンの相手方であるサウジアラビア主導アラブ連合軍側は日々、この停戦に違反しています。

サウジアラビアはアメリカやUAEアラブ首長国連邦、その他の国々の支援を得て、２０１５年３月からイエメンに侵攻し、同国を陸海空から完全に封鎖しています。

この戦争により、これまでに１万６０００人のイエメン市民が殺害、数万人が負傷、数百万人が難民となりました。

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