イラン大統領が米CBSとインタビュー、「保証なしの合意は無意味」
ライースィー・イラン大統領が、「アメリカのこれまでの約束不履行から、わが国にとっては、保証なしの合意は無意味である」と語りました。
ライースィー大統領は、19日月曜未明に発表された米CBSニュースのインタビューで、「イランは善良で公正な合意の成立を真剣に考えているが、この合意には、アメリカがこれを離脱しないという保証が必要だ」と述べています。
また、「アメリカは合意を破棄したのであり、相手が約束に忠実でない場合、合意は無意味だ」としました。
さらに、「わが国はアメリカを信用できない。それは、すでに過去にこれを経験しているからだ」と語っています。
そして、イランが核エネルギーを平和利用していることについても、「核エネルギーは、医療や農業、さらには石油や天然ガスの分野にも用途がある」と述べました。
さらに、核爆弾の製造という西側諸国の主張に関しても、「これに関しては、これまでに何度も回答がなされてきている。これらの主張には根拠がなく、イランは繰り返し、核爆弾が自国の防衛政策には存在しないと表明してきている」としています。
加えて、2020年1月にイランイスラム革命防衛隊ゴッツ部隊のソレイマーニー司令官が暗殺されたことに触れ、「トランプ米米大統領によるソレイマーニー司令官の殺害命令は、人道に反する犯罪だった」と語りました。
ほかにも、国連総会への出席および、バイデン米大統領との会談の可能性について、「イラン政府は米大統領との交渉と会談を信頼しておらず、役に立たないと考えている」と述べています。
続けて、「パレスチナの本来の住人はパレスチナ人であり、彼らこそそこに住むべき人々だ」とし、「パレスチナの人々は1つの現実である。だが、現在彼らは祖国から追い出され難民としてほかの地に避難しており、アメリカは(イスラエルという)偽りの政権を支持している」としました。
最後に、「シオニスト政権イスラエルとの関係正常化を目指している国々は、この強奪政権の犯罪に加担しているに等しい」と強調しました。