科学誌・サイエンスが、イラン初の宇宙画像撮影を報告
10月 22, 2022 14:35 Asia/Tokyo
米科学雑誌サイエンスが、イラン国立天文台の望遠鏡による初の宇宙画像撮影に関する記事を掲載し、「制裁下でのこのような大きなプロジェクトを成し遂げたことは驚きであり、イランの科学者の工学技術進歩を示すものだ」としました。
サイエンスの記事は、「イランがこのプロジェクトを開始した際、(天体望遠鏡の)建設や完成はひとつの夢に過ぎなかった。国立天文台建設にあたりイランの天文学者らは、一部のプロジェクト参加者が世界各地にいること、高度な先端技術の輸入を制限する制裁、海外渡航用ビザの制限などの障害を克服しなければならなかった」と続けました。
イラン国立天文台の望遠鏡が初めて撮影したのは、地球から約2億光年離れた銀河「NGC23」のカラー画像でした。
3.4mの大きさのこの天体望遠鏡の最初の撮影を以って、望遠鏡の各パーツの組み立ての最後のステップ、およびイラン最大級の科学プロジェクトは完結となりました。