10世紀にイランで生まれたイスラム世界最高峰の知識人であるイブン・スィーナー(980~1037)は、活版技術が発明される前の時代に活躍した人物でしたが、AI(人工知能)時代を生きる我々が抱える問いをすでに提起していました。それは、「どうすれば人間は人間たりうるか?」というものでした。
イラン南部シーラーズ出身の女性化学者、ファーテメ・ファルジャーディヤーン氏(43)は、世界の科学者上位2%に入る成功した学者です。
第4次産業革命技術に関する世界各国の科学的成果を調査・ランク付けする学術データベース「Web of Science」により、イランがAI・人工知能の分野でイスラム諸国の筆頭に立っていることが分かりました。
イランはイスラム革命以降の過去45年間で、重要かつ実感的な数々の成果を挙げてきましたが、その1つに、学術・科学分野での大きな成果が挙げられます。
国立科学財団の報告書から、イランが2013年から2023年までで8,609件の技術論文を発表し、イスラム諸国の中で首位の件数であったことが分かりました。
オランダのライデン大学が2023年版の世界大学ランキングを発表し、イランの医科大学12校がランクインしました。
イタリアの傑出した経済学者が、「イランの学術成果は1979年のイスラム革命後、進歩の段階にある」と述べました。
イラン科学技術研究省のダーダーシュプール大学生庁長官が、「わが国は知識生産の分野で世界ランク15位にある」と語りました。
イランのパナーヒー保健医療教育次官が、「わが国は知識生産の分野で世界では15位、地域では首位である」と語りました。
ICTP国際理論物理学センターの与える2022年ディラック賞に、イランの若手宇宙学者2名が選ばれました。