イランが第5世代産業の知識生産において世界第2位：科学・学術関連ニュース

イランの知識ベース企業の研究者らが、頸椎、腰椎、小児脊椎などの各種脊椎インプラントの多様なポートフォリオを、国際的なサンプルと同等の品質で考案・製造することに成功しました。

【ParsTodayイラン】イランにおける脳地図の最新情報に関する第8回国際シンポジウムの開催、同国アッラーメ・タバータバーイー大学の8つの学術誌がイスラム世界の優秀出版物のリストに掲載、そしてイラン知識ベース企業が脊椎インプラントにおいて挙げた成果など、イランの科学・学術関連のニュースをまとめてお伝えします。

「知識ベースの経済」がイランとベネズエラの協力の基軸に

イラン国際科学技術協力開発機関の副長官は、イランとベネズエラの第10回経済協力合同委員会回会合の終了に言及し、「両国間の協力の最も重要な軸の一つは科学及び技術であった。この会合では、知識ベース企業が中心的な役割を果たした」と語りました。

続けて、両国の関係者の立ち会いの下、イラン・ベネズエラ・イノベーション技術センターが間もなく開設されることを明らかにしました。

アッラーメ・タバータバーイー大の科学研究出版物8点がイスラム世界の優秀出版物リストにランクイン

ISC・イスラム世界引用文献データベースが発表した最新の報告書によりますと、イラン・アッラーメタバータバーイー大学の8つの学術誌が必要なインパクトファクターを計上し、今年第1四半期の上位にランクインしました。さらに、第2四半期には他の10の出版物も上位にランクインしています。学術誌のインパクトファクターは前年の論文の引用量に基づいて毎年ISCによって算出され、発表されます。

テヘラン大研究者らがタバコのフィルターをリサイクルして複合材料にする新しい方法を発表

テヘラン大学のイラン人研究者らはこのほど、使用済みのタバコのフィルターから、包装業界で効果的なセルロース・エポキシ・ナノファイバー複合材料の一種を製造することに成功しました。この複合材料は、構造面および耐熱面で非常に頑丈なものです。なお、この研究結果は最近、International Journal of Biological Macromolecules誌 に掲載されました。

イランが第5世代技術の知識生産において世界第2位に

ISCのアリー・ナーイェビー技術革新担当副所長は、「第5世代技術の分野で最も多くの知識生産を達成しているのはトルコの1817件、イランの1625件、マレーシアの1611件である。中でも、イランは4Dプリンティング分野の先進技術の分野でイスラム圏では首位、世界第11位にランクされている」と語りました。

ナーイェビー副所長の話によりますと、第5世代産業または第5次産業革命（Industry 5）は第4世代産業の概念に根ざしており、21世紀の最初の10年間における各国の進歩と、今後数十年にわたる永続的な効果を生み出す各国の能力を検証しています。この世代の産業は、経済的ニーズに重点を置くだけでなく、環境上のニーズにも特別な注意を払い、グリーン生産を重要な優先事項として重視しています。

国内知識ベース企業の取り組みを通じた脊椎インプラントの自給自足

イランの知識ベース企業の研究者らが、外国のサンプルと同じ品質の頸椎、腰椎、小児脊椎をはじめとした脊椎インプラントの多様で革新的なポートフォリオの考案・生産に成功しました。インプラントは、さまざまな用途がある高価で消費の多い医療器材の1つです。

イランで第8回最新脳マッピング国際シンポジウムが開催へ

テヘランにあるイラン医科大学の主催により、最新の研究・技術成果の紹介と国内外の協力誘致を目的に「第8回イラン脳マッピング最新情報国際シンポジウム」が今月22日に開催されます。このシンポジウムで予定されているプログラムには、体験交流会の開催、専門パネルディスカッションの開催、論文発表、優秀者への賞の授与などが挙げられます。

 

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