イラン大統領、「米は核協議について決断すべき」
イランのライースィー大統領が、自国は核協議における立場を論理と弁証をもって説明しているとし、「米国は協議について決断を下すべきだ」と述べました。
イルナー通信によりますと、ライースィー大統領は25日火曜、テヘランでOANAアジア太平洋通信社機構に加盟するメディアの上級役職者を前にして、「イラン政府は、核合意に記された内容に従って自国の権利を求めているが、米国はそれを踏みにじっている」と強調しました。
続けて、ヨーロッパ側も責務を履行せず、イランのみが履行していたことに言及し、「IAEA国際原子力機関は、イランの核活動に一切逸脱がないことを、15回にわたり公式に宣言している」としました。
イランの大統領は、イランは国民の権利の追求を決意しており、同時に制裁の解除と中和を議題に挙げていると述べた。
また、アメリカがイランに対峙する中で幾度となく過ちを犯したことに触れ、「今日のイランは、これまでのどの時代よりも強力である。地域では非常に影響力のある存在感となり、その存在感を世界の抑圧された人々や自由を求める人々を支援するために続けようとしている」としました。
そのうえで、一極主義の時代を経た今日、世界では新たな章が始まりつつあるとして、「アジア太平洋地域は世界で新たに台頭しつつある勢力である」と説明しました。
さらに、「世界人口の半分を占めて多量の資源を埋蔵しているのに加え、上海協力機構やユーラシア経済連合などの地域連合を作り出したことは、同地域に力を与えた。地域諸国の協力もまた、同地域の新たな力となっている」と指摘しました。
そして、「かつて世界を支配していた西側および米国の力は、望むと望まざるとにかかわらず、今日では衰退に向っている」と強調しました。