イラン外務省報道官、「欧州はシーラーズでのテロ犯罪に沈黙」
キャンアーニー・イラン外務省報道官が、最近イラン南部シーラーズ市内の巡礼地で発生したテロ犯罪に触れ、「緑の庭園の住人を自称し、他地域の人間をジャングル住まい呼ばわりしている者たちは、今回の犯罪に沈黙を決め込んでいる」と語りました。
イラン現地時間の今月26日、同国南部ファールス州内にある巡礼地・シャーチェラーグ聖廟にテロリストが乱入し、巡礼者に発砲しました。
修正された最新の公式発表では、このテロ攻撃の殉教者は13人、負傷者は30人となっています。
この事件に関しては、テロ組織ISISが犯行を認めており、国連や多くの国から非難されています。
キャンアーニー報道官は31日月曜、定例記者会見にて、「自称・庭園の住人たちは今回のテロ犯罪に対して、女性や子どもの権利、および人権への支持を忘れ去り、矛盾するダブルスタンダード的な言葉で物事を語って、それらをあっさりと放置した」としました。
キャンアーニー報道官のこの表現は、ヨーロッパを庭園に例え世界の他の地域をジャングルとした、ボレルEU外務安全保障政策上級代表による最近の物議を醸す発言に因んだものです。
同報道官はまた、「こうした者たちは、暴力、騒乱、情勢不安の扇動や、このような苦々しいテロ行為に自らが関与していることを忘れ、この点における自信の責任にへ無視を貫いている」としました。
そして、テロとの戦いにおいて殉教したソレイマーニー・イラン革命防衛隊ゴッツ部隊司令官の果たした役割を称賛しながら、「テロ組織ISISとの戦いにおいて、イランおよびこの高名な司令官の顕著な役割がなければ、人権を主張する国々はこれまでに、こうしたテロ活動により引き起こされる犯罪に巻き込まれていただろう」としています。
さらに、イランの国内情勢への西側諸国の介入と、西側とカナダを含む12カ国の外相の声明をめぐる質問に対し、「このような声明は、介入主義的であり偽善、嘘、欺瞞が伴っている」と述べました。
加えて、「女性の権利について語る者たちは、アメリカ政府による一方的な制裁とヨーロッパの唯々諾々としたそれへの支援に関しては、なぜ注意を払っていないのか?」としました。
最後に、イランにおける女性の権利は、法律だけでなくイランの歴史と文化にも由来していると述べ、「イランとイスラムの文化において女性は、明確で重要な地位を占めている」と述べました。