ボルトン米元大統領補佐官、「イラン反体制派は武装しつつある」
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ボルトン米元大統領補佐官
アメリカのトランプ前政権で国家安全保障問題担当大統領補佐官を務めたボルトン氏が、英BBCペルシア語放送とのインタビューで、「イランの街頭で抗議している反対派が武装しつつある」と述べました。
これまで常にイランに対して好戦的な態度をとってきたボルトン氏はこのインタビューで、「イランの反体制派は、イラク・クルディスタン地域から持ち込まれたり、(イラン国内の動員組織)バスィージの拠点を攻撃して奪った武器を用い、武装しつつある」と述べました。
続けて、「反対派の組織的な取り組みが見据えているのは、単なる抗議ではなく、イラン現体制に力を行使することで、自分たちがもはや非武装ではなくイスラム革命防衛隊に立ち向かうことが可能だというメッセージを出すことにある。これらすべては、イスラム共和国の地位がこれまで以上に危機に陥っていることを示している」と主張しました。
一方、ボルトン氏のこの発言に対し、BBCペルシア語放送の番組司会者は、この内容を否定して、「しかしながらボルトン氏、我々のもとにイランの抗議者らが武装しているという証拠はありません」と述べました。
さらに、インタビューの最後でも司会者は再び、ボルトン氏によるイランでの反体制派武装化説を否定して、「私は今まで、イランの抗議者が武装している画像は見たことがありません」としました。
ボルトン氏はこれに対し、「私は、クルド系勢力がイラン国外やイラクで訓練している画像を見た」と返しました。
核合意をめぐるウィーン協議でイラン代表団顧問を務めたマランディー氏は、自身のツイッターで「(イラン国内で)テロリストや暴徒は失敗した。しかしイラン人は、彼らを手助けした者たちを罰するだろう」としています。