イランが国連決議に反応、「西側がわが国の女性の保護を主張する必要なし」
(last modified Thu, 17 Nov 2022 09:21:57 GMT )
11月 17, 2022 18:21 Asia/Tokyo
  • イラン外務省のキャンアーニー報道官
    イラン外務省のキャンアーニー報道官

イラン外務省のキャンアーニー報道官は、国連総会小委員会で対イラン決議が採択されたことについて、「虚偽の情報に基づく事実無根の主張の繰り返しは法的正当性がなく、根本的に否定される」と述べました。

国連総会第3委員会は16日水曜、イランの人権問題に関するカナダが提案した決議案の採決を行い、賛成票が僅差で過半数を得ました。

毎年、国連総会第3委員会は、カナダが提案した「イランの人権状況」に関する決議について採決しており、今年は、ここ数週間のイランでの事件や暴動もこの決議に含まれています。

今回の決議は、賛成79票、反対28票、棄権68票で採択されました。

カナダは米国に追従した政府であり、過去数年間にわたり米の違法な対イラン制裁に追随してきました。

イルナー通信によりますと、エルシャーディ・イラン国連次席大使は、同国の人権状況に関する決議採択を非難し、「西側がわが国の女性の保護を主張する必要はない」と表明しています。

また、「カナダ、アメリカ、イギリス、ドイツ、およびシオニスト政権イスラエルの共通点は、残虐行為、冷淡さ、暗殺、ジェノサイド、および民族浄化である」と指摘しています。

エルシャーディ・イラン国連次席大使

 

キャンアーニー・イラン外務省報道官は、「対イラン決議の採択は、世界の人権状況の改善に役立たないだけでなく、独立諸国に対する政治的レッテル貼りの継続にもつながる」と述べています。

さらに、「西側諸国は組織的に人権を侵害してきた長い歴史を持ち、世界中の人々が西側による干渉という苦い経験を持っている。このため、西側諸国はイランの政府や国民に対し人権について勧告する立場にない」としました。

そして、この決議を一方的で非現実的であるとするとともに、カナダ政府およびこの決議の他の起草国を非難し、「このような行動は、自らの政治的・近視眼的な私利私欲を狙った、人権概念や価値の悪用の明確な例であり、正統性や有効性が欠如している」と語っています。

さらに、「イランは宗教的民主主義に基づく体制を有し、常に人権向上と自らの国際的義務の履行に真剣に取り組んできた。イランは人権における地位向上のために、その崇高な自らの原則に基づいて相互尊重の枠組みで、平等、正義、公正さをもって、また政治的私欲なしに、人権の強化と真の保護に関心のある国々や機関と対話・協力する用意がある」としました。

 


ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。

Instagram     Twitter     urmediem