イラン外務省報道官、「我が国の平和的核計画は世界最高の透明性誇る」
イラン外務省のキャンアーニー報道官が、「我が国の平和的核計画は、IAEA国際原子力機関の監督下にある世界の他の施設の査察頻度と比較すれば、最も透明性が高いといえる」と強調しました。
キャンアーニー報道官は21日月曜、記者会見において、IAEA理事会がイランについて先日採択した決議に反応して、「この決議は、政治的な動機によって採択されたものであるが、その一方でイランの核活動に対しては、IAEAの査察が他を抜きん出た回数にわたり行われている」と述べています。
国際通信イランプレスによりますと、キャンアーニー報道官はさらに、「イランのIAEAとの建設的な協力に関しては、政治的行為が行われないことを期待していたが、(IAEA理事の)4カ国の行動は、彼らが依然として、イランとIAEA間の技術的活動に対する政治的アプローチによるかく乱を追い求めていることを示した」と続けました。
その上で、「イランは、これまでIAEAと緊密かつ建設的な関係を常に構築してきたように、自身の責務を履行し協力・連携プロセスを順守している」と強調しました。
そして、制裁再発動(スナップバック)メカニズムの適用および、国連安保理へのイランの案件の付託に関するIAEA理事会の書簡をめぐり、「我が国は建設的な行動に対し、それに見合った効果的な対処を取るだろう。実際にイランは、これらの国々により取られる可能性のある全ての非建設的な行動について、きっぱりと真剣な反応をすることを示してきた」と説明しました。
一方、国連において人権状況に関する決議が採択されたことについては、「イランの見解は、人権問題の政治化が建設的たりえることは一切なく、人権を手段として利用することは、この分野に関連する国際社会の目標や価値観の推進に寄与することはない、というものだ」と指摘しています。