イラン外務省報道官、「反イラン決議案の採択は正当性や信頼性欠く」
イラン外務省のキャンアーニー報道官は、国連総会においてカナダが欧州諸国やシオニスト政権イスラエルの支持のもとに提出した反イラン的決議案の採択について、起草者側の偽善と二面性が映し出されたものであり、法的正当性や信頼性を欠いているとしました。
カナダが人権を口実に毎年提出している反イラン的な決議案は、国連総会で現地時間15日木曜、賛成80票、反対29票、棄権65票で採択されました。
しかし、反対票と棄権票を合わせれば、賛成した国々を上回る94カ国が、今回の決議案に同意しなかったことになります。
キャンアーニー報道官は、イランに圧力をかけるために国際機関を道具として使うという、決議案起草者側の偽善的なアプローチを、崇高な人権という概念や価値感を悪用して短絡的な政治的目的を遂げようとする明確な例だとしました。
続けて、イラン恐怖症やイランに対する心理戦などの作戦を継続しようとする西側諸国の企みについて言及し、「世界においてあらゆる人権の基礎や原則の侵害者である決議案起草者側は、イラン人の人権に対する偽善的な同情を示す代わりに、イラン国民に対する米政府の経済テロへの同調や、テロ組織の受け入れ国となるのをやめるべきである」と述べました。
また、「イランにとって人権の遵守は、法律やイスラム法・シャリーアの原則と基盤に属するものとなる」と強調しました。
そして、イランが常に人権向上や国際的責務の履行に真剣に取り組んできたとし、「世界における人権の向上のために、相互尊重、差別、公正、国際的メカニズムによる政治的目的からの距離維持といった枠組みで、人権の真の支援や強化を望んでいる国々と対話や建設的協力を行う用意が、我が国にはある」としました。