イラン南東部の古代遺跡で、5000年前の植物種子が発見
(last modified Sat, 24 Dec 2022 09:53:09 GMT )
12月 24, 2022 18:53 Asia/Tokyo
  • イラン南東部の古代遺跡で、5000年前の植物種子が発見
    イラン南東部の古代遺跡で、5000年前の植物種子が発見

ユネスコ世界遺産にも登録されているイラン南東部スィースターン・バルーチェスターン州内の古代遺跡において、5000年前の植物種子および人類の指紋が発見されました。

スィースターン・バルーチェスターン大学考古学研究所のモルタザヴィー所長は24日土曜、イルナー通信とのインタビューにおいて、「スィースターン地域にあるシャフレ・スーフテ(「焼けた都市」の意味)のタッペ・ダシュト区域における第5期考古学発掘調査で、5000年前の人類の指紋および植物の種子が発見された」と明らかにしました。

シャフレ・スーフテの南西30kmにあるタッペ・ダシュトは、700におよぶシャフレ・スーフテの衛星都市の1つであり、青銅器時代に属しています。

モルタザヴィー所長はまた、「この古代遺跡で土器が発見されていることから、この区域には5ヘクタールの大きな作業場があり、シャフレ・スーフテで使われる器を供給していたと見られている」と説明しました。

シャフレ・スーフテではこれまでに、世界最古の定規、世界最古の義眼、世界最古のバックギャモン(ペルシア語:ナルド)の遊戯版、 世界最古のアニメーションとも言われる動物の動きの分割画、世界最古の脳外科手術の痕跡など、多くの考古学資料が発見されています。

イランで17番目に登録されたユネスコ歴史遺産であるこの古代遺跡は、その歴史が5000年前までさかのぼれるほか、往時には世界で最も先進的な都市の1つであったことが知られています。

シャフレ・スーフテは、スィースターン・バルーチェスターン州の中心都市ザーヘダーンと同州北部の都市ザーボルを結ぶ街道沿いにあり、ザーヘダーンの北方160km、ザーボルの南方56kmに位置しています。

 


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