イランが、地域やシリアでの米の緊張扇動行為に警告
イラン国家安全保障最高評議会のホスラヴィー報道官が、シリアにおける米軍の緊張扇動行為に反応し、「シリア政府の要請により設置された基地への攻撃は、しかるべき報復を受けるだろう」として警告しました。
アメリカの爆撃機は24日金曜、デリゾール東部にある村の穀物集積センターおよび開発センターを攻撃し、これによって起きた火災で施設に被害をもたらしました。
ホスラヴィー報道官は、シリア国内に米軍が設けた違法な基地への攻撃に関するアメリカ当局者の発言に反応し、「シリア国内でのテロとの戦いおよびテロ組織ISIS因子への対処を目的に同国政府の要求によって設置された基地への攻撃に対しては、いかなる口実をつけようが即刻しかるべき報復を受けることになる」と述べました。
ホスラヴィー報道官は25日土曜、米軍がシリア国内に違法に設けた基地への攻撃にイランが参加しているとしたアメリカ政府関係者の発言に反論し、「アメリカは、他者に責任を擦り付け、またシリアの一部領土を違法に占領するという行為の結果として米軍に向けられている攻撃から逃れようとするため、イランに対して非難の矛先を向けているが、その主張は事実無根である」としました。
また、「米政府は、占領相手の国と米軍との間で当然起きる法的対立を、意図的に危機を作り出したり虚言を弄することで他者へ責任転嫁することはできない」と語っています。
ホスラヴィー報道官はまた、「わが国は、シリアで(米軍の)手先であるテロと戦い恒久的な平和を確立するため、多額の出費を引き受けている。同国の安定を危険に直面させるあらゆる行動に対しては、対峙するるとともにこれと戦っていく」と述べました。
最後に、「アメリカがテロ組織ISISの結成に関わり、シリアやイラクで自身の政治目的追求のために代理として利用し支援ていることは、誰の目にも明らかである」と結びました。