イラン外務省報道官、「パレスチナの解放は間近」
イラン外務省のキャンアーニー報道官が、「パレスチナの解放の日および、災厄の終焉は間近である」と語りました。
29日金曜はシオニスト政権イスラエルという占領体制の創設日で、今から75年前の1948年5月15日に起きたパレスチナ人の強制移住(ナクバ)および、世界中からのユダヤ人の占領地入植の契機となった日です。
当時、シオニスト占領者は、パレスチナ国家に対して70件以上の残忍な犯罪を引き起こしました。これにより531を超える都市と村が破壊され、他774の村落が侵略者に占領された上、80 万人以上のパレスチナ人が住処と祖国を追われました。
ナクバの日とは、パレスチナ市民がこの日の呼称として使用する名称です。
これに関して、キャンアーニー報道官はツイッターに「今日、イスラエルという悪の政権が樹立された日は『ナクバの日』と呼ばれ、ある国(パレスチナ)とその国民の土地が占領された日である」と書き込みました。
また、「シオニストとこれを支持する西側諸国の発言とは反対に、イスラエルは国民のいない土地に形成された民主主義政権ではなく、他国の土地を占領支配し、民族・人種主義的政府を形成した占領軍である」としています。
加えて、「欧米諸国は、1つの国民の領地の占領を幇助し、人種主義政権の確立に決定的に関与し、しかも75年間もの長きにわたりこの侵略の最も残忍な非人道的犯罪に目を瞑り、抑圧者に寄り添い被抑圧者に対抗したことを恥じるべきである」と表明しました。
さらに、「75年間にわたるパレスチナ被抑圧民への圧政にもかかわらず、今日のアパルトヘイト政権たるイスラエルはますます、内輪もめや内部崩壊、そして偽りのアイデンティティの危機に瀕しており、今や災厄の終焉とパレスチナ解放の日は近づいている」としています。
ナクバの日とイスラエル現政権の創設にちなみ、シオニズムに反対する数千人ものユダヤ人らが、占領下の聖地ベイトルモガッダス・エルサレムで抗議行進を行いました。また占領下の聖地の反シオニスト派ユダヤ人の多数も、このデモでイスラエル政権旗に火をつけ焼却しました。