イラン外務省報道官、「西アジアへ武器輸出する米仏は我が国の威力を憂慮」
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イラン外務省のキャンアーニー報道官
イラン外務省のキャンアーニー報道官が、「西アジア地域への武器輸出の上位に位置してきた各政府は、今になってイランの防衛面の進歩や権威について憂慮している」と述べました。
イランは25日木曜、国産弾道ミサイル・ホッラムシャフルの最新型である「ハイバル」を公開しました。
アメリカ国務省のミラー報道官は、記者会見においてハイバル公開への反応を見せた際、このイランの成果を、国連安保理決議2231号などへの違反内容に含まれものであるよう見せかけようと努めました。
フランス外務省報道官も、今回のミサイル実験を国連安保理決議違反であると主張しました。
これに対し、キャンアーニー報道官は26日金曜、ツイッターにおいて、「アメリカやフランスを筆頭とする西側諸国は、イラクの旧バース政権や独裁者サッダームを扇動し、イランへ軍事侵攻や同国各都市にいる無辜の民への空爆に使う兵器の確保に重要な役割を果たした、まさにその国々である。西アジアに武器を輸出する国として上位に位置する彼らは現在、イランの防衛面の進歩や権威についての憂慮を口にし、イランへの強い反発を見せている」としました。
液化燃料を使用ているハイバルは、航続距離が2000キロメートルとなるほか、1500キログラムの弾頭搭載が可能であり、戦術的特徴も有しています。
また、その優れた特徴のひとつに、飛行の中間段階で特別誘導システムが導入されていることで、このシステムと弾頭に据え付けられた誘導エンジンの使用しての、大気圏外でミサイルの軌道修正が可能であることが挙げられます。
この特徴により、大気圏外でのミサイルの誘導・制御に、大気圏内用の誘導制御システムを使用する必要がなくなっています。