7月 22, 2023 20:20 Asia/Tokyo

イランでバードギールと呼ばれる採風塔は、いわば天然風クーラーと言えるもので、省エネの可能性を有することから、建築分野でのインスピレーションを呼ぶ存在であり、昨今において世界で特別な注目を集めています。こうした採風塔は、室内の気温を摂氏8℃から12℃の間に下げることが可能です。

フランス通信は、イラン中部の砂漠に位置する都市・ヤズドにある伝統的なバードギールの機能に関するビジュアル的なレポートを発表しました。

この報道の一部においては、「砂漠の都市ヤズドでは、築数百年にも及ぶ日干しれんが造りの家屋から煙突のような高い塔がそびえ立ち、地球上で最も暑い都市の一つであるヤズドの住民に心地よい涼風をもたらしている」と報じられています。

この報道ではさらに、イラン中部の古代建築工学の驚異の一つとしてヤズド市の採風塔・バードギールにスポットを当てています。

最新の報告によりますと、この夏のヤズドの気温は摂氏40度以上に達しているということです。

 

これらのバードギールにおいては、涼風が屋外に出にくくなっています。

また、夏の蒸し暑い熱風が屋内に入ってくることはありません。

実際、この採風塔では気温を最良の状態にしておくために、いわば手近にあるクリーンエネルギーが使用されていると言えます。

これは、先祖が私たちに与えてくれた偉大なる未来永劫の遺産の 1 つに他なりません。

バードギールのある建築物は地下から建設されているため、非常に涼しい環境を生み出します。

なお、バードギールのある一部の地域では、この伝統的な設備が冷蔵庫として使用されていました。

いわばこの天然冷蔵庫は数日間にわたり肉や野菜を保存するために使われていたということです。

 


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