イラン外務省報道官「一部の大国がテロリストを地域に生み出した」
イラン外務省のキャンアーニー報道官は、「一部の大国は、ISISのようなテロリストやタクフィール主義集団を地域に生み出した」と述べました。
13日午後、シーラーズ市内にあるシャーチェラーグ聖廟内に、タクフィール派の因子1名が銃を持って侵入し、居合わせた巡礼者や係員などに対し銃撃を開始しました。このテロ攻撃により1名が殉教したほか、8人が負傷しました。
なお、この事件の犯人は治安部隊の迅速な対応により逮捕されました。
国際通信イランプレスによりますと、キャンアーニー報道官は14日の記者会見で、今回のテロ事件を非難しました。
キャンアーニー報道官はこの中で、「テロリストらは、ここ数年に勇敢なイランの軍・革命防衛隊から受けた打撃の仇を、イランの女性や一般市民で討とうとしている」と述べました。
また、最近米国との間で交わされた囚人交換の合意や海外にあるイラン資産の凍結解除について、「イランは米国による合意履行に必要な保証を受け取った。このプロセスはその枠組みに置いて進行していく」と語りました。
そのうえで、「イランは自国民の利益を守ることに真剣であり、それに関して一切妥協はしない」と述べ、「米国側が望んだ囚人解放の司法手続きが実施された。この措置は合意の枠内で行われる」としました。
そして、米国との間で交わされた合意について、「根拠のない容疑で拘束されたイラン市民が解放され、米国政府の違法な圧力により凍結されたイラン資産の一部が解除された点で重要だ」と述べました。
また、イランのライースィー大統領のサウジアラビア訪問については、「サウジ国王からの正式招待があったが、日程についてはまだ決まっていない」とし、先だってイラン外相のサウジ訪問が近いうちに予定されており、両国間や地域・国際問題について話し合われるとしました。