テロへの依存・失敗した方法を繰り返す敵
(last modified Tue, 15 Aug 2023 09:58:35 GMT )
8月 15, 2023 18:58 Asia/Tokyo
  • イラン南部シーラーズのシャーチェラーグ聖廟でのテロ事件
    イラン南部シーラーズのシャーチェラーグ聖廟でのテロ事件

昨年、イラン南部シーラーズのシャーチェラーグ聖廟で、昨年10月のテロ事件からわずか10カ月で、またしてもテロが発生しました。今月13日に起きた事件では、2人が死亡、7人が負傷しました。

昨年10月26日シャーチェラーグ廟テロ組織ISISによる攻撃を受け、13人が殉教、20人以上が負傷しました。この事件の実行犯らには先月、死刑が執行されました。

13日に起きた今回の事件は、敵が再び社会の安全を標的にし、イラン・イスラム共和国の弱体化を狙ったものと言えます。それは、近年アメリカやシオニスト政権イスラエル、またそれらを支持する一部の西側・地域諸国がイランに対して複合戦争の一環として行ってきた画策の継続です。

テロのような衝撃的な行為、社会や人々の精神的安定のかく乱は、複合戦争における抗議の火を消さないための敵の計画なのです。昨年、敵の扇動・計画により始まった暴動は、人々の賢明さと治安・諜報機関の措置により収束し、国の分断と騒乱の拡大を狙った陰謀は失敗しました。

今回、敵は再びシャーチェラーグ廟を攻撃したことで、このような目的のために宗教施設で人々を狙ったテロに手を出しました。

テロリストらのもう一つの目的は、イラン現体制が治安を確保できないと印象付けることです。テロ攻撃や社会不安が続けば、人々が精神的安定を失い、最終的には一部の人々に、イラン現体制が国内治安を確立できないと信じ込ませることができるからです。

もうひとつ重要な点は、普段から人権を主張している国際機関や西側諸国が、イランで起きたテロに関しては沈黙し全く措置を講じずにいることです。こうした沈黙はさらにテロが続く要因となっています。

1979年のイラン・イスラム革命以降の経験が示すのは、敵が常にイラン・イスラム共和国の理想や目標の実現を阻むため、テロや暴力、政治・経済圧力行使といった手段を用い、イラン現体制の弱体化とイランの団結・進歩の阻止を狙ってきたということです。

もっとも、イラン・イスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、「イランに対抗するあらゆる画策が行われているが、彼らの算段が誤っていたため、これまで失敗に終わってきたし、これからもそうだろう」と語っています。

 


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