イランが国連安保理に、シーラーズ・テロ事件への非難決議求める
8月 16, 2023 15:21 Asia/Tokyo
イランのイールヴァーニー国連大使が安全保障理事会に対して、テロと戦いおよび国際的な平和・安全の維持という同理事会の責務の枠組みにおいて、先日イラン・シーラーズのシャーチェラーグ聖廟で起きたテロ攻撃という凶悪な犯行を非難するよう求めました。
シャーチェラーグ聖廟内に今月13日午後、タクフィール主義の因子2名が銃を持って侵入し、居合わせた巡礼者や係員などに向けて銃を乱射しました。このテロ攻撃により、2人が殉教、7人が負傷しています。
事件の犯人は、治安部隊の迅速な対応によりその場で逮捕されました。
今回の襲撃については、テロ組織ISISが犯行声明を出しています。
イールヴァーニー国連大使はこのほど、国連事務総長に公式書簡を送付し、「我が国は、今回のような凶悪な犯行を強く非難し、事件の責任を負うべき者たちの審理と贖罪を確実することを強く決意している。しかし、このような凄惨な事件に対して安全保障理事会が沈黙を決め込んでいることには、非常に失望させられる」としました。
また、「特に、安保理が採択した決議によって、テロを国際的な平和や安全に対する甚大な脅威として公に認知し再確認していることを考えあわせれば、この沈黙は周りを絶望させるものであり、容認しがたい」と続けました。
そして、「悲惨なテロの結果を直接身に受けている我が国は、改めてこの壊滅的な惨劇との戦いの主導という不変の約束を守っている。そして、このようなテロ組織の危険からイラン国民、さらには近隣諸国の安全を守ることが、私たちの決意である」と強調しました。
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