9月 24, 2023 17:18 Asia/Tokyo
  • イランが抗がん剤・イブルチニブを生産
    イランが抗がん剤・イブルチニブを生産

イランが、悪性腫瘍の治療に使われる抗がん剤・イブルチニブの製造国に仲間入りしました。

がん治療には現在、従来の治療法とともに抗がん剤が使用されています。そのような抗がん剤の1つであるイブルチニブは、以前は輸入に頼っていたものの、知識企業専門家の努力により、国内での製造が可能となりました。

イルナー通信によりますと、この薬はイランの戦略的製品の1つとされ、特別な条件下にある患者が使用するものであることから、5年間の集中的実験を経て、実際の使用に向けた製造にいたりました。

イランは、イブルチニブ自体だけでなくその原料の製造も国内で行っており、これにより、中国とインドに続き同薬原料の製造技術を持つ世界で三番目の国となりました。

製薬業界データサイト「Evaluate Pharma」によれば、イブルチニブの2026年売上高は100億ドル以上に達すると予想されており、イラン製イブルチニブは、国内市場の供給を満たした上で、関連国際当局から必要な承認を得て国外にも販売されることになっています。

イブルチニブを製造した企業の研究主任、サッジャード・ガドビーギー氏は、「この薬は、慢性リンパ性白血病や小リンパ球性リンパ腫を含む血液がんの治療、また、造血幹細胞移植後の慢性移植片対宿主病の症状緩和に使用される」と説明しています。

 


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