イラン国会議長が、ウクライナ戦争の即時停戦を強調
ガーリーバーフ・イラン国会議長が、「我が国はウクライナ戦争の即時停戦を望んでいるが、同時にこの戦争の勃発原因はNATO北大西洋条約機構やアメリカだと認識している」と述べました。
イルナー通信によりますと、ガーリーバーフ議長は27日水曜、南アフリカ・ヨハネスブルクで開かれている第9回BRICS経済新興国議会議長会議で演説し、「ウクライナ戦争や独立諸国に対する情勢不安扇動の工作は、国際政治における好ましくない2例である」とし、「アメリカはウクライナ戦争の停戦に公然と反対し、あらゆる停戦・和平案を拒否した」と述べました。
ガーリーバーフ議長はまた、「世界はいま、正義と精神性を必要としている」とし、「BRICSは何よりもまず、銀行や国際送金における独占打破のため独立した金融インフラを構築すべきであり、またこれへの各国の参加条件を易化すべきだ」と語りました。
その上で、「銀行システムへのアクセスは国際的権利である」とし、「アメリカやその他の大国は、こうしたシステムに対する各国のニーズに付けこみ、医薬品や食料品の輸入目的での各国の利用を妨げている」としました。
また、世界経済が後退に向かっているとした上で、世界的な食糧危機について警告し、世界秩序の見直しの必要性を訴えました。
そして、「日に日に高まる各国のBRICS加盟への意欲は、多極主義や社会に注目した新たな世界の誕生を加速させることに対する関心の表れである」としました。
ガーリーバーフ議長はまた、「倫理や文化、精神性、宗教的教えなしに経済成長や国際的課題の解決はありえない」とし、「(北欧で相次いだ)コーラン焼却といった不愉快な出来事は、我々が宗教的・人間的な教えに再び世界を注目させるべきであることを示している」と述べました。