駐イラン・パレスチナ大使、「パレスチナ国民は自らの領土と神聖視するものを防衛」
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イラン駐在のサラーム・パレスチナ大使
駐イラン・パレスチナ大使が、シオニスト政権イスラエルに占領されているパレスチナ領土で起きている一連の出来事に反応し、「戦士たるパレスチナ国民は、自らの領土および神聖視するものを防衛する」と語りました。
パレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスは今月7日、テルアビブなどシオニスト政権イスラエルの占領地を数百発のミサイルとロケット弾で攻撃しました。この攻撃と同時に、ハマスの戦士らがパレスチナ・ガザ地区周辺のシオニスト入植地に進出してイスラエル兵を多数捕虜としたほか、一部の地域を掌握しました。
イラン駐在のサラーム・パレスチナ大使は、これら一連の出来事やパレスチナ抵抗勢力の作戦に関して声明を発表し、「我が国の指導部は、(パレスチナ問題をめぐる)政治的展望が行き詰まっており、パレスチナ国民が民族自決や独立国家パレスチナ樹立といった正当な権利を手にできずにいることについて、繰り返し警告してきた」としました。
また、「我々の聖地ベイトルモガッダス・エルサレムにあるアクサーモスクや、イスラム教とキリスト教の双方が聖地とする場所に対する、占領者たるイスラエルの軍およびシオニスト入植者の敵対的・挑発的行動についても、警告は行われてきた」と続けました。
その上で、「戦士たるパレスチナ国民は現在、自らの領土や神聖視するものを防衛しているところなのだ」と強調し、アラブ・イスラム共同体および国際社会に対し、今の状況下でパレスチナに寄り添うよう求めました。
さらに、「聖地を首都とする独立国家の樹立などの正当な権利をパレスチナ国民が手にしない限り、地域の平和、安全、安定は決して実現しないだろう」と指摘しました。
そして、「イスラエルが占領する地域が今の状況にある原因、また、地域に安全が欠如している原因は、国際社会のダブルスタンダード的な方針を取り、イスラエル軍の行う犯罪や人種差別的行動に対し沈黙していることにある」と結びました。