イラン外相がレバノンを訪問、同国当局者やパレスチナ抵抗組織の指導者らと会談
イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相がレバノンを訪れ、同国の政府関係者やパレスチナ抵抗組織の指導者らと会談し、パレスチナ情勢に関して協議しました。
イルナー通信によりますと、アミールアブドッラーヒヤーン外相は今回のレバノン訪問で、パレスチナ・イスラム聖戦運動のナハレ事務局長及び、ガザ地区のパレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスのハリル・アルハイヤ事務局長と会談し、シオニスト政権イスラエルによる対ガザ戦争の最新情勢や予想される停戦確定の方法、パレスチナ被抑圧民に対する支援提供に関して意見交換を行いました。
ハマスとイスラエルは45日間の紛争の末に4日間の一時停戦で合意しました。
アミールアブドッラーヒヤーン外相はこれらの会談に関して、SNSの「X」(旧ツイッター)に「抵抗勢力を排除できないことはもはや確実であり、民間人の殺害、人道上の封鎖、パレスチナ人の強制移住は停止されるべきだ」と投稿しました。
また、「今こそ政治的イニシアチブに転じ、万人がパレスチナの安全保障と地域の集団安全保障に焦点を当てる時である」としました。
そして、アメリカの政治家らに対し「ホワイトハウスはパレスチナ、レバノン、そして地域の75年にわたる闘争の歴史を注意深く検討し、現実的に行動すべきである。現在世界にはもはや占領というやり方は存在しない」と綴りました。
アミールアブドッラーヒヤーン外相はさらに、レバノンのベッリ国会議長とも会談し「アメリカとイスラエルは自らの目的を全く達成しないまま停戦を受諾した」と語りました。
そして、「パレスチナとガザ地区の将来は、アメリカでもイスラエルでもなく、パレスチナ国民が決定する」と強調しました。
イラン外相のレバノン訪問はガザ戦争勃発以来これが2回目、西アジア地域諸国への訪問は3回目となります。