イラン最高指導者「現在の国際体制は持続不可能」
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イラン・イスラーム革命最高指導者のハーメネイー師
イラン・イスラーム革命最高指導者のハーメネイー師が、「現在の国際体制は完全に無効かつ持続不可能で、いずれ消滅する」と語りました。
ハーメネイー師は8日木曜、イランの政府職員や体制責任者、および同国駐在のイスラム諸国大使らと面会し、シオニスト政権イスラエルにより続くガザ攻撃について「ガザの災厄は人類の災厄だ」と述べました。
ハーメネイー師はまた、「今日、米英や多くの欧州諸国、そして彼らに追従する連中が流血や犯罪にまみれたイスラエルの手を支えている。このことから、現在の国際体制は無効であり、持続可能なものではないことが分かる」と述べました。
その上で、シオニスト政権がガザの病院を爆撃し、3万人近くの人々を殺害したことについて、「西洋文明・文化の汚名となった」とし、「こうした犯罪の裏には、アメリカによる財政、軍事、政治的支援がある。それは、シオニスト政権自らがアメリカの支援なしでは1日たりとも戦いを続られないと認めている通りである。つまり、アメリカもガザで起きている出来事に加担している」と語りました。
そして、現在のガザ危機を終息させる方法として、「世界の大国や西側勢力がこの問題から身を引くことだ」とし、「パレスチナ戦士は自力で現場をコントロールできる。今もそれができているおかげで、これまで大きな打撃は受けていない」と述べました。
ハーメネイー師はまた、各国政府がすべきこととして、「イスラエルへの政治、メディア、武器支援をやめ、必要商品を送らないことだ」とし、各国政府にこうした措置をとるよう迫ることが必要だとしました。
また、今日の世界において圧政や権利侵害が広がっていることを指摘し、「こうした状況を解消し、世界の人々がよりよく生きられるかどうかは、イスラムの預言者ムハンマドのいざないの実現に懸かっている」と述べました。