イラン外相、「イスラエルは全世界体にとり最も現実的脅威」
アミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相が、「シオニスト政権イスラエルは、西アジア地域および防衛手段を持たないパレスチナ人にとってのみならず、世界全体にとっても、最も間近に迫っている現実的脅威だと言える」と語りました。
アミールアブドッラーヒヤーン外相は26日月曜、スイス・ジュネーブにあるUNOG国連欧州事務局で行われた兵器廃絶会合において、「国際社会は、アパルトヘイト体制で排斥主義の占領者たるシオニスト政権イスラエルが世界平和にもたらしている前例のない脅威を真剣に受け止め、この脅威に立ち向かうべく確固たる決断を下す必要がある」と述べています。
また、「アメリカの後方支援を受けてパレスチナ・ガザ地区で残忍な虐殺をはたらくアパルトヘイト政権イスラエルが、過去5カ月間に自ら示してきた残虐行為は、その危険性が同地区を差し迫った一大紛争へと導くような極端なレベルであることを明らかにした」としました。
さらに、「シオニスト占領政権は、米国や他の西側諸国の後押しによって大胆不敵さを増し、核兵器使用をちらつかせてガザ地区の被抑圧民や地域諸国を脅迫するという、臆面のない行動に走っている」とし、「虐殺者たるシオニスト政権のすべての核兵器備蓄を破棄させ、さらに同政権の占領地内にある核施設の全てをIAEA国際原子力機関の保障措置と検証方策の下に置く必要がある」と語っています。
そして、「イランは、人類および地球にとって最大の脅威である大量虐殺者政権イスラエルが持つ全ての核兵器の廃棄を、強く要求する」とし、「完全な核廃棄は、広島と長崎の悲劇の再発を防止できる唯一の信頼しうる有効な方法である」と述べました。
続けて、イランが来月18日に始まる同国の議長国任期中に軍縮会議のメンバーと協力していく意向であるとし、「軍縮会議のすべての加盟国、中でも核兵器保有国が核軍縮の政治的意志を示し、それにかかわる自らの約束を履行すれば、その使命遂行を長期にわたり妨害していた同会議の行き詰まりが打開されるだろう」としています。
アミールアブドッラーヒヤーン外相は最後に、「イランは、イラクの旧バアス党政権の化学兵器攻撃を受けて第2次世界大戦以来最大の大量破壊兵器の被害者となった国として、核兵器を含む大量破壊兵器の不使用の保証こそ、それらの兵器を完全かつ不可逆的に、そして検証可能な形で廃絶する道だと強調する」と結びました。