3月 07, 2024 17:39 Asia/Tokyo
  • イラン海軍が米石油タンカーを拿捕
    イラン海軍が米石油タンカーを拿捕

イラン海軍がアメリカの石油タンカー1隻を拿捕しました。

テヘランの裁判所は、ペルシャ湾でアメリカのタンカーの拿捕を命じ、このタンカーが積載していた5000万ドル相当の貨物を押収しました。

アメリカを筆頭とする西側諸国による制裁により、イランはEB伝染性単核球症の治療に必要なスウェーデン製の薬品が輸入できない状態にあります。

EB(表皮水疱症)は先天的な皮膚の病気で、表皮や真皮・粘膜に水疱やただれなどの症状が現れます。また、皮膚が蝶の羽根のように薄く弱くなることから、イランでは「蝶病」という名で知られています。

このため、イラン国内のEB患者らは身体的・精神的なダメージを受けたことから、アメリカを相手取りテヘランの裁判所に訴訟を起こしました。

これに基づき、事件担当の弁護士による法的調査の結果、この問題を審理した裁判所は、ペルシャ湾での米石油タンカー「アドバンテージ・スウィート」を拿捕する命令を出し、その結果として同船舶の積み荷が差し押さえられました。

医療関係者は専門家らは、米国による違法な制裁をイラン国民に対する「静かな犯罪」と呼んでいます。それは、イランに対する医薬品を標的にした制裁なのです。

 


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