イラン最高指導者「今年のハッジはイスラエルへの嫌悪を示すものに」
May 07, 2024 14:52 Asia/Tokyo
イラン・イスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、「今年のハッジ(サウジアラビア・メッカへの巡礼)は、例年以上に犯罪者シオニスト政権イスラエルとその支持勢力への嫌悪を示すものでなければならない」と語りました。
ハーメネイー師は6日、イランからハッジに向かう巡礼者やその責任者らとの面会で、パレスチナ・ガザ戦争に触れ、
「イスラエルによる残忍な攻撃とそれに対するガザ市民の抵抗は、歴史に残るものだ。それが示した人間性に至る道は、非ムスリム諸国や欧米の大学にも波及しており、画期的なことだ」
と述べました。
また、聖典コーランに登場する預言者アブラハムの逸話を引き、
「アブラハムは寛大な心を持っていたが、敵に対しては嫌悪をあらわにし、厳しく対峙した」
と述べました。
そして、圧政者の敵と融和することを非とするコーランの一節を持ち出し、イスラエルとそれを支援するアメリカがまさにムスリムにとっての敵であるとして、
「アメリカの支援がなければ、果たしてイスラエルはムスリムの女性や子供を虐殺する暴挙に出ることができただろうか?」
としました。
そして、
「ムスリムを虐殺あるいは難民化する者、それを支援する者はいずれも圧政者である。そして、コーランの一節に従えば、そのような敵と手を組む者も神に呪われる圧政者である」
と述べました。