イタリアで、イランの古代遺跡シャフレ・スーフテを主題としたシンポジウム開催
(last modified Mon, 15 Jul 2024 08:16:58 GMT )
7月 15, 2024 17:16 Asia/Tokyo
  • イタリアで、イランの古代遺跡シャフレ・スーフテを主題としたシンポジウム開催
    イタリアで、イランの古代遺跡シャフレ・スーフテを主題としたシンポジウム開催

イタリア・レッチェで、同国サレント大学が後援するシンポジウム「シャフレ・スーフテ:歴史となった伝説」が、イランとイタリアから多数の大学・考古学の関係者が参加し開催されました。

【ParsTodayイラン】イラン南東部スィースターン・バルーチェスターン州にある古代遺跡シャフレ・スーフテは、イランで17番目にユネスコ世界遺産として登録された古代遺跡であり、その歴史は5000年前に遡ります。この遺跡では、世界最古の定規、世界最古の義眼、世界最古のバックギャモン盤、世界最古のアニメーション、世界最古の脳手術の記録など、多くの貴重な考古学的資料が発見されており、往時には世界最先端都市であったことが分かっています。

今回開かれたシンポジウム「シャフレ・スーフテ:歴史となった伝説」は、サレント大学学長やレッチェ文化遺産専門学校校長、イラン国立博物館館長らの参加の下に開かれました。

「シャフレ・スーフテ:歴史となった伝説」会議の参加者ら

サレント大学のファビオ・ポリチェ学長は、「イランとイタリアの関係は古くから続くものであり、厳しい政治状況においてもその関係は途絶えることはなかった」と説明しました。

続けて、「イランに関する考古学活動は、当大学が誇る栄誉の一つである。両国の専門家の協力は、シャフレ・スーフテのプロジェクトを広めることにもつながった」と述べました。

駐イラン・イタリア大使のパオラ・アマデイ氏も、この会議に寄せたビデオメッセージにおいて、「サレント大学が行った8年間の考古学活動は、我が国の考古学者らがイランで65年前に始めた活動の続きである」としました。

古代の最先端都市だったシャフレ・スーフテ

レッチェ文化遺産専門学校のタリア・モンテ校長も、「このシンポジウムのために選ばれた名前は、実に正しいものだ。なぜなら我々は、(遺跡の)発見によって、伝説も歴史にかわり得ると信じているからだ。我々は、シャフレ・スーフテで当時のイラン人の文明が非常に進歩していたことに大変驚かされた。そして2017年2月、両国の大使館や文化センターの協力によって最初の考古学ミッションを開始した」と述べました。

5000年前のシャフレ・スーフテ遺跡

今回のシンポジウムが開催された後には、同名の展覧会も始まり、この古代都市から発見された遺物のポスター約100点が披露されました。この展覧会は、今月13日から28日までの日程でレッチェにある修道院で開催されています。

 


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