トランプ氏暗殺未遂にイランが反応「米国史は政治的テロの歴史」
(last modified Wed, 17 Jul 2024 08:47:07 GMT )
7月 17, 2024 17:47 Asia/Tokyo
  • トランプ氏暗殺未遂にイランが反応「米国史は政治的テロの歴史」
    トランプ氏暗殺未遂にイランが反応「米国史は政治的テロの歴史」

イラン国連代表本部は、トランプ氏が狙撃された事件にイランが関与しているとする報道について「根拠がなく悪意に満ちたもの」とする声明を出しました。

【ParsTodayイラン】トランプ氏は13日、ペンシルベニア州の支持集会で演説していたところを狙撃され、右耳を負傷しました。犯人のトーマス・クルックス容疑者(20)は警察によりその場で射殺され、動機の解明などは困難になりました。

この事件に関して米メディアは、米当局者の一部が事件の数週間前、イランがトランプ氏に対するテロを計画しているとの情報を得ていたとする不可解な報道を行っています。

例えばCNNは、米当局者から得た話として、同国の要人警護を担うシークレットサービスが事件前にイランの計画を察知して、警戒態勢を強化したと報じています。

イラン国連代表本部は声明の中で、トランプ氏狙撃にイランが関与していたとする主張を否定し、「今回のトランプ氏に対するテロは、2021年1月にトランプ氏支持派が起こした連邦議会襲撃事件に代表される米国の政治的暴力の新たな事例である」と指摘しました。

声明はその上で、「米国の歴史を振り返れば、大統領や政治家、政治・社会活動家などが常にテロや政治的暴力の対象となってきたことが分かる。その例として1963年のケネディ大統領暗殺、1968年の弟ロバート・ケネディ氏暗殺、同年のキング牧師暗殺などが挙げられる」としました。

そして、「イランから見れば、トランプ氏は、2020年1月にイラン革命防衛隊のソレイマーニー司令官暗殺の指示を出した犯罪人である。彼は法廷で裁かれるべきであり、イランはそれを追求している」としました。

イスラム革命防衛隊ゴッツ部隊司令官であったソレイマーニー氏は2020年1月3日、イラク当局の公式招待でこの国を訪問していた際、同国バクダッド空港付近にて、米軍の空爆により、イラク民兵組織ハシャドアルシャビのアブーマハディ・アルムハンディス副司令官、および他8人の同行者らとともに暗殺され殉教しました。

 


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