7月 29, 2024 14:40 Asia/Tokyo
  • イラン・イスラム革命最高指導者のハーメネイー師
    イラン・イスラム革命最高指導者のハーメネイー師

イラン・イスラム革命最高指導者のハーメネイー師は28日、マスウード・ペゼシュキヤーン氏の大統領就任式に出席した後、演説し、シオニスト政権イスラエルを「政府ではなく、テロ・殺人・犯罪組織だ」としました。

【ParsTodayイラン】ハーメネイー師は28日午前に行われたペゼシュキヤーン氏の就任式で、憲法の規定に基づき、先の大統領選挙の結果を承認し、ペゼシュキヤーン氏を正式に大統領として任命しました。

ハーメネイー師はその後の演説で、「シオニスト政権イスラエルは政府ではない。犯罪集団としての醜い顔を世界に晒し、世界の犯罪史の期を画した」と述べました。

その上で、イスラエルがパレスチナの民間人、とりわけ女性や子供などを虐殺していることを指し、「イスラエルは、一発の銃弾も撃ったことのない人たちの頭上に爆弾を落としている」と述べました。

ハーメネイー師は、ガザ問題を世界的な問題だとして、「パレスチナ問題は、かつてはイスラム世界だけの問題であったが、今では世界共通の問題として、米議会や国連、オリンピックにも及んでいる」と指摘しました。

また、イスラエルと戦う抵抗勢力が日に日に力を増していることに触れ、「イスラエルはアメリカや一部の裏切り者の国(=イスラエルと関係正常化をした一部アラブ諸国)から全面的な支援を受けているにもかかわらず、抵抗勢力を屈服させることができずにいる。彼らが掲げた『ハマスの壊滅』という目標は失敗し、ハマスはその持てる力すべてでジハードや抵抗を行い、立ち向かっている」と語りました。

 

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ハーメネイー師はまた、米議会がイスラエルのネタニヤフ首相を招いて演説させたことを「大きな恥」と非難し、「世界はガザについて真剣な決断を下すべきだ。各国政府や国民、政治家、思想家などが様々な分野で行動すべきだ」と述べました。

また、イランの対外政策について、この日正式に始動したペゼシュキヤーン政権に向けて、「地域・世界の出来事や動き、政治的課題、さらには人工知能といった科学技術などについても受け身ではなく、積極的に対応すべきだ」と語りました。

その上で、「地域・世界情勢に無関心であってはならない」とし、「あらゆる出来事に対して明確で毅然としたメッセージを出し、世界がイランの姿勢を知るようにすべきだ」としました。

また、外交政策の優先事項として、近隣諸国との関係強化を必須のものとした上で、それと並行してアフリカ・アジア諸国にもイランの外交フィールドを広げていくべきだとしました。

さらに、西側諸国の圧力に耐えながらイランを支持・支援してきた国への感謝と関係強化も外交政策の中心に据えるべきだとしました。

ハーメネイー師はこれについて、「イランの外交政策の優先事項を語る際に、欧州諸国の名前を挙げなかったのは、敵意や反意からではない。それは、彼らがイランに対して、制裁や人権問題などで不当な対応をしてきたからだ。もしそのような行動がなければ、彼らとの関係も優先事項に入る。それでも、いくつかの国に関しては、イランに対して行った行為を我々は忘れることはない」と語りました。

 

 

 


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