イラン最高指導者がアルメニア首相と会談「イエス・キリストへの侮辱は許されない」
(last modified Tue, 30 Jul 2024 13:16:49 GMT )
7月 30, 2024 22:16 Asia/Tokyo
  • イラン・イスラム革命最高指導者のハーメネイー師とアルメニアのパシニャン首相
    イラン・イスラム革命最高指導者のハーメネイー師とアルメニアのパシニャン首相

イラン・イスラム革命最高指導者のハーメネイー師は30日午前、アルメニアのパシニャン首相およびその随行団と会談し、「わが国の確固たる不変の政策は、特にアルメニアをはじめとする近隣諸国との関係拡大である」と語りました。

【ParsTodayイラン】ハーメネイー師はこの会談で、「我々はアルメニアとの関係拡大が必要だと固く信じ、両国の協力は国益に基づくものであり、他国の政策に影響されることなく着実に推進されるだろう」と述べました。

ハーメネイー師はまた、ペゼシュキヤーン新大統領の就任宣誓式および、故ライースィー大統領の葬儀にパシニャン氏が参列したことに謝意を表明しました。そして、アルメニアの領土保全を強調して、

「わが国は、力の行使はアルメニアの利益にならないと考え、この立場を固持している」

と語りました。

また、近隣諸国どうしの関係に制限が設けられてはならないと強調し、

「国の安全と利益をもたらすのは、自らとその近隣諸国を拠り所とすることであり、遠方から他国に干渉するような行動は各国にとって害悪である」

と述べました。

ハーメネイー師は他にも、イラン国内のアルメニア系住民とその他のイラン市民が良好な関係にあることを指摘し、次のように述べました。

「わが国のアルメニア系住民はイラン・イラク戦争で大きな役割を果たし、私は多くのアルメニア人家庭を個人的に訪問した」

また、預言者イーサー(イエス・キリスト)を敬うことはイスラム教徒の間で明白で確固たるものだとし、パリ五輪開会式での演出を念頭に、

「我々から見て、預言者イーサーをはじめとする神の啓示宗教の偉人たちに対する侮辱は非難されるべきものである」

と述べました。

これに対しパシニャン首相は、両国関係の拡大に満足の意を表明し、イランのペゼシュキヤーン新大統領との会談を建設的かつ前向きなものだとし、「アルメニアはいかなる地域外勢力も自国に受け入れることはないと繰り返し表明している」と語りました。

パシニャン首相はまた、イランとアルメニアの関係を戦略的なものだとし、両国関係の拡大と多様化に満足の意を表明するとともに、このプロセスの継続が重要であるとの見解を示しました。

 


ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。

Instagram     Twitter