Pars Today

イラン・イスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、偉大な聖戦士かつ抵抗の旗手であったセイエド・ハサン・ナスロッラー師の殉教に際し発表したメッセージにおいて、全ての抵抗戦線およびイスラム共同体にヒズボッラーの類稀な指導者たる同師への祝福と哀悼を伝えた上で、イランが5日間、公に同師の喪に服することを宣言し、「抵抗のセイエドたるナスロッラー師は、一人の人間ではなく、一つの道、一つの理念であった。この道は、今後も続いていく」と強調しました。

【ParsTodayイラン】ハーメネイー師のメッセージ全文は、次のようなものです。

慈悲深く慈愛あまねきアッラーの御名において

本当に私たちはアッラーのもの　その御許に私たちは帰る（コーラン・雌牛章第156節）

親愛なるイラン国民へ

偉大なイスラム共同体へ

 

地域の抵抗運動の旗手、優れた宗教学者、賢明な政治指導者、偉大な聖戦士であったセイエド・ハサン・ナスロッラー師は、レバノンで27日金曜夜に起きた事件により殉教し、天国へと旅立った。

ナスロッラー師は、数十年にわたり担ってきた神の道における聖戦とそれに伴う困難の報いを、聖なる闘いの中で受け取った。

ナスロッラー師は、圧政下にあるパレスチナの人々の擁護と、彼らの虐殺された家族、強奪された街や村、破壊された家のために数十年間、計画を立て戦ってきたのと同じ様に、ベイルート南郊ダヒヤの逃げ惑う人々の防衛と、彼らの亡くなった家族、破壊された家のために計画を練る中で、殉教した。殉教は、これらの聖なる戦いの後に同師が受け取れる明白な権利であった。

イスラム世界は偉大な人物を、抵抗戦線は傑出した旗手を、ヒズボッラ―は類稀な指導者を失った。しかし、ナスロッラー師の数十年にわたる聖戦・行動がもたらした恩恵は、決して失われることはない。

ナスロッラー師がレバノンに築き他の抵抗組織に方向性を示すことになった基盤は、同師がいなくなったことでなくなるどころか、同師およびこの事件の殉教者たちの流された血のおかげで、さらに堅固なものになっていく。

そして、疲弊し衰退に向かうシオニスト政権イスラエルに対し抵抗戦線が行う攻撃は、より強烈なものとなる。汚い本性を持つイスラエル政権はこの事件で、勝利を手にはしない。

抵抗のセイエドたるナスロッラー師は、一人の人間ではなく、一つの道、一つの理念であった。この道は、今後も続いていく。殉教した（ヒズボッラー第2代事務局長）セイエド・アッバース・ムーサヴィー師の血は地面に流れたままとなることはなかった。ナスロッラー師の血も同様である。

私は、ナスロッラー師に先立ちその子息であるセイエド・ハーディー氏も神の道に捧げた同師の偉大な父君および夫人、同師の他の子どもたち、今回の事件で殉教した人々の遺族、ヒズボッラ―の全メンバー、親愛なるレバノン国民と同国の高官、そして全ての抵抗戦線とイスラム共同体に対し、偉大なナスロッラー師および他の殉教者への祝意と哀悼を伝えるとともに、イランが5日の間、公の喪に服することを宣言する。

神が同師らをその友人たちとともに労ってくださいますよう。

 

神にふさわしい僕たちの上に平安あれ

セイエド・アリー・ハーメネイー

2024年9月28日

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