赤新月社野戦病院を攻撃したイスラエル、イランから「静かな報復」受ける可能性
(last modified 2024-10-13T05:04:08+00:00 )
10月 13, 2024 14:04 Asia/Tokyo
  • シリア・レバノン国境にあるイランの人道支援物資保管庫と野戦病院に対するシオニストの攻撃
    シリア・レバノン国境にあるイランの人道支援物資保管庫と野戦病院に対するシオニストの攻撃

イラン当局が、シリアとレバノンの国境にある自国の野戦病院と人道支援物資保管庫に対するシオニスト政権イスラエルの攻撃を非難し、「この犯罪は明らかな国際法違反である」と表明しました。

ピールホセイン・クーリーヴァンド・イラン赤新月社総裁は11日金曜、「シリアとレバノンの国境にある56床を備えた当社の野戦病院がイスラエルの攻撃を受けた。ただし、人的被害は出なかった」と語りました。パールストゥデイによりますと、クーリーヴァンド総裁はこのテロ攻撃を非難し、「イスラエル政権のこの行動は、医療・救援センターへの攻撃の禁止という国際人道法の公然たる違反である」と述べています。

イールヴァーニー・イラン国連大使も、パスカル・クリスティヤン国連安全保障理事会議長とアントニオ・グテーレス国連事務総長に宛てた書簡の中で、「人道・医療施設を標的にした攻撃は、国際人道法の公然たる違反である」としました。

さらに、「この人道施設は、イスラエル政権による無慈悲で残虐な侵略の犠牲者および避難民となったレバノン民間人に対する重要な支援提供を目的に、イラン赤新月社によって設立され、そのような犯罪に苦しむ人々の命綱として機能していた」と付け加えました。

またバガーイー・イラン外務省報道官も、「占領者政権イスラエルによるガザ、レバノン、シリアの病院や医療・救援センターへの度重なる攻撃は、あらゆる国際法規や規範に対するこの政権の反逆明白な兆候である」との見方を示し、ICRC赤十字国際委員会を含む有力な国際機関からの明確な対処および、イスラエル政権の行動を犯罪として非難することを求めました。

同時に、ガリーブアーバーディ・イラン司法府人権本部書記はネット上にメッセージを発表し、「56床を有する我が国の在シリア赤新月社の野戦病院及び医薬品故保管庫へのイスラエル政権の攻撃、並びに放火は、人道支援提供への重大な支障かつ戦争犯罪とみなされる」と語っています。

一方、在英イラン大使館は今回の事件を受けて、ソーシャルネットワーク・Xに「この犯罪に沈黙を決め込んだ者にとって、件の病院は負傷者を治療するために創設された施設であることを熟知しておくべきだ」と表明しています。

これに関連して、一部のイラン人アナリストは、イスラエル政権が今回の行動で戦術的ミスを犯し、イランからその報復をメディアでの喧騒なしに受ける可能性もあると見ています。

 

 


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