イラン原子力庁、「イラン産重水は1ヵ月後にアメリカに着く」
7月 17, 2016 15:08 Asia/Tokyo
イラン原子力庁のキャマールヴァンディ報道官が、アメリカに売却したイラン産の重水は、およそ1ヵ月後にアメリカに到着するとしました。
IRIB通信によりますと、キャマールヴァンディ報道官は、16日土曜、テレビ番組で、数日前にイラン産重水32トンがアメリカに引き渡されたことに触れ、「アメリカが約束を守らず、代金の受け取り方に関して懸念が存在していることから、アメリカへの重水の売却契約は修正され、この重水の代金をアメリカから受け取った後で重水の引き渡しが行われた」と述べました。
キャマールヴァンディ報道官はまた、「重水は研究や発電所など、さまざまな用途に使用され、重水の売却に関して、アメリカ議会がイランからの購入を禁止する法案を可決したことで、アメリカがイランから重水を購入できなくなった場合、代替の引き取り先を確保するため、3、4カ国と話し合いを行っている」と語りました。
共和党の影響力を受けているアメリカ議会は今月14日の核合意1周年に際して、反イラン的な2つの法案を可決しました。
このうち1つは、ボーイング社の飛行機のイランへの売却を禁止する法案で、もうひとつはイラン産の重水購入を禁止する法案です。
アメリカのこの矛盾した行動は、核合意から1年が経過しても、いまだにアメリカ政府関係者はイランとの対応方法に関して、見解が2つに分かれていることを示しています。
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