各国のイラン在外公館で「父の日」の行事
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各国のイラン在外公館で「父の日」の行事
イスラムの預言者ムハンマドの後継者かつシーア派初代イマームでもある偉人・アリーの生誕日に因み、各国駐在のイラン大使や文化参事官の尽力により、「父の日」を祝う式典が開催されました。
【ParsTodayイラン】「父の日」は世界各国で定められていますが、どの日であるかはその国の暦によって異なります。多くの国では、父の日は6月の第3日曜日に制定されていますが、イランではイマーム・アリーの生誕日(イスラム暦)が「父の日」「男性の日」として認知されており、この日は各家庭で家族が集まって父親にプレゼントを贈り、男性たち自身もこの日を祝います。
今年の父の日は西暦で1月14日にあたり、トルクメニスタン、トルコ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ジンバブエなどの各国で現地駐在のイランの大使や文化参事官らが、この日を記念する式典を開催しました。
トルクメニスタン駐在のアリー・モジタバー・ルーズバハーニー大使は、父の日を記念する式典で「父の日は、社会における父親たちの努力、困難、自己献身、無私無欲を振り返るとともに、その地位を称え、日々の努力に感謝し、父親の困難と愛情に満ちた顔から疲労のほこりを取り除き、父の美しい笑顔を見て、父親の存在を改めて思い起こし、父とともにいるため、そして父親であることのための日である」と述べました。
また、トルコ駐在のイラン文化参事官セイエド・ガーセム・ナーゼミー氏も、首都アンカラでの父の日の式典で演説し、イマーム・アリーの生誕に祝意を示すとともに、父親という地位を称え、トルコで多数派を占めるスンニ派の間でもイマーム・アリーが重視されていることについて語るとともに、有名なトルコの詩人の名言の一部や、イマーム・アリーに対する自らの追慕の念について触れました。
アフリカ南部ジンバブエの首都ハラレにあるアル・ムハンマド・モスクでは、イスラムの預言者一門を慕う人々が参加してイマーム・アリー生誕記念祝賀会が開催され、ジンバブエ駐在のイラン文化参事官ハミード・バフティヤール氏が、日常生活においてイマーム・アリーの言行に従うことの重要性を強調するとともに、参加した人々に対し、イマーム・アリーに倣って高みを目指すよう呼びかけました。
ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボでも、イランのモッラー・サドラー財団の主催で行事が開催され、現地在住のイラン人やイスラム預言者を慕うボスニア人らが出席しました。同財団のゴバード・ソレイマーニー理事長はこの式典で「信徒の長と称されるイマーム・アリーの存在は、さまざまな角度や次元から見て、人類にとってひとつの模範である」と語りました。