ロシア人アナリスト:「イスラエルの対イラン攻撃は戦略的ミス、この戦いの勝者はイラン」
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政治問題および西アジアを専門とするロシア人アナリスト、マイス・グルバノフ氏
政治問題と西アジアを専門とするロシア人アナリスト、マイス・グルバノフ(Mais Gurbanov)氏が「イランを攻撃したことはシオニスト政権イスラエル側の大きな失策であり、この行動は彼らが今までにとってきた挑発的な手段すべてに飽き、疲弊していることを示した」と語りました。
【ParsToday国際】グルバノフ氏は13日金曜夜、イルナー通信のインタビューに応じ、イスラエルへの処罰に関するイランイスラム革命最高指導者ハーメネイー師のテレビでのメッセージに言及するとともに、「約束通り、イランはイスラエルに報復した。私は、イランがこの戦いで必ず勝利を収めると信じている」とコメントしています。
また、イランの核科学者を殉教に追い込み、同国の核施設を攻撃したというイスラエルの行動を非難し、「イスラエルは、平和的な核エネルギーの分野で活動するイランの専門家や施設を攻撃したが、その一方でイスラエル現政権は核兵器を装備しており、世界はこの現実に見て見ぬふりをしている」と述べました。
さらに、米国がJCPOA包括的共同行動計画(通称;対イラン核合意)における約束を反故にし、イランの核問題の解決を目指して成立したこの重要な国際合意から一方的に離脱したことに触れ、「米国はイラン経済の弱体化を狙い、複数分野での制裁を行使したものの、イラン社会を崩壊させることはできず、逆にイランは発展の道を歩み始めた」とコメントしています。
加えて、IAEA国際原子力機関理事会が反イラン的な声明を出したことを指摘し、これを核問題に関する差別的かつダブルスタンダードな政策の一例だとしました。
続けて、「IAEAは中立性の維持により、世界の原子力施設の監視という自らの役割を回復させねばならない」と語っています。
13日金曜朝、テヘランおよびイラン国内の複数都市がイスラエルのテロ攻撃を受けたことで、イランの多くの軍司令官、科学者、民間人が殉教しました。