イラン全土で服喪が宣言
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イラン政府のファーテメ・モハージェラーニ―報道官
イラン政府は、同国南部ペルシャ湾に面したシャヒード・ラジャーイー港での爆発を受けて、28日を全土で服喪日とすると発表しました。
【Parstodayイラン】イラン政府のファーテメ・モハージェラーニ―報道官は27日、28日を全国的な服喪・追悼の日と宣言しました。
モハージェラーニ―政府報道官はまた、今回の事故の犠牲者の遺族に対する哀悼の意を表すとともに、特別な事故調査の実施および、ペゼシュキヤーン大統領によるバンダルアッバース訪問を発表しました。
ペゼシュキヤーン大統領は27日午後、今回の爆発事故の最新状況と様々な側面の現場管理を視察するため、ホルモズガーン州の中心都市バンダルアッバースに到着しました。
発表された日程によれば、ペゼシュキヤーン大統領は閣僚や関係当局者らの出席のもと開催される州危機管理本部の緊急会議に出席する予定であり、現場報告の聴取とともに、被害者の状況への対応の迅速化、損害補償、シャヒード・ラジャイー港の復旧に向けた必要な指示を出す見込みです。
爆発は現地時間の26日午後12時頃、イラン南部ホルモズガーン州バンダルアッバースにあるシャヒード・ラジャーイー港で発生しました。最終的な原因はまだ明らかになっていません。
爆発が非常に激しかったことから、現場付近では多数の建物や車両も被害を受けました。
なお、事故発生から数時間後には、イランのモウメニー内務相とサーデク道路・都市開発相らが大統領に代わって現場に急行しました。
また、イラン赤新月社のクーリーヴァンド総裁は27日午後、今回の事故による1000人以上の負傷者が病院に搬送されたことに触れ、「捜索救助活動は極めて良好に実施された」と語りました。
クーリーヴァンド氏によると、負傷者の大半は退院し、現在190人が入院中であるということです。また、20人が集中治療室で治療を受けています。その一方で、死者は28人に上りました。
ちなみに現時点でベラルーシ、アルメニア、ロシア、サウジアラビア、キューバ、ベネズエラ、バーレーン、トルコ、オマーン、イラク、タジキスタン、日本など多くの国々がイランの政府と国民、そして今回の事故の犠牲者の遺族らに対する弔意メッセージを発信しています。