イラン・ロシア両外相「英独仏は制裁復活メカニズムを発動する資格なし」
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イランのアラーグチー外相とロシアのラブロフ外相が電話会談し、英独仏が核合意内のスナップバック条項発動によりイランへの制裁再発動を企図していることについて、3カ国にそのような手段に訴える法的・倫理的資格はないとの認識で一致しました。
(last modified 2025-08-24T10:14:12+00:00 )
8月 23, 2025 17:57 Asia/Tokyo
  • ロシアのラブロフ外相(左)とイランのアラーグチー外相(右)
    ロシアのラブロフ外相(左)とイランのアラーグチー外相(右)

イランのアラーグチー外相とロシアのラブロフ外相が電話会談し、英独仏が核合意内のスナップバック条項発動によりイランへの制裁再発動を企図していることについて、3カ国にそのような手段に訴える法的・倫理的資格はないとの認識で一致しました。

【ParsTodayイラン】両外相は23日の電話会談において、イランの核問題に関する進展、特に国連安保理決議2231の期限切れを前にした欧州3カ国・英独仏の動向、およびイランと国際原子力機関(IAEA)協力について意見交換を行いました。

この会談で両者は、英独仏が核合意に基づく義務を履行していない一方で、米国によるイランの平和的核施設への攻撃を支持したことにより、安保理決議2231に対する重大な違反を犯していること、したがって無効となった安保理決議の復活を目的にスナップバック条項(イランによる核開発の加速や合意違反の際に、国連安保理決議による制裁や米国・EUによる制裁が自動的に再発動される仕組み)に訴える法的および倫理的資格はこれら3カ国にはないとの認識で一致しました。

両外相はまた、核交渉の今後の道筋を評価し、決められた期日をもって安保理決議2231が満了することを強調しました。

また、英独仏3カ国が安保理決議2231の期限延長を構想していることについて、アラーグチー外相はイランの原則的な立場を説明し「我が国の見解では、安保理決議2231の延長に関する決定は安保理とその理事国の責任である」と明言しています。

さらに双方はこの電話会談で、共通の立場をより良く推進すべくイラン・ロシア間でさまざまなレベルでの交流と協議を継続することを強調しました。

 


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