イラクで総選挙の期日前投票、治安要員らが参加
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イラクでは9日、11日に予定されている総選挙の投票を前に、当日に警備などを担当する治安要員らを対象とした期日前投票が行われました。
(last modified 2025-11-09T10:32:04+00:00 )
11月 09, 2025 18:51 Asia/Tokyo
  • イラクで総選挙の期日前投票、治安要員らが参加
    イラクで総選挙の期日前投票、治安要員らが参加

イラクでは9日、11日に予定されている総選挙の投票を前に、当日に警備などを担当する治安要員らを対象とした期日前投票が行われました。

【ParsToday西アジア】今回の期日前投票では、軍、警察、治安機関、クルド自治区の治安部隊「ペシュメルガ」、民兵組織「ハシャド・アルシャビ」の各要員のほか、国内避難民が対象となっており、その数はおよそ31万人とみられます。

投票は現地時間で9日午後6時まで行われます。イラク独立選挙委員会は、これまでに809の投票所と4501の投票箱を設置したということです。

サダム・フセイン政権崩壊後6回目となる今回の総選挙では、定数329に対して7744人の候補者が31の党・会派から立候補しています。

選挙後、全議席が確定すると、その中から大統領が選ばれ、大統領が議会最大派閥からイラクの首相候補を指名し、組閣を命じます。その後、首相は閣僚名簿を議会に提出し、信任を得た場合、内閣は4年間の任期を始めることになります。

今回の選挙でも、国際監視団や国内グループの役割が重要となり、イラクの政治的独立の達成や外国による介入を終わらせることができるかが焦点になっています。

選挙では、イスラム教シーア派、スンニ派、クルド人の3つの主要勢力が、さまざまな連盟や党派を結成して競い合っており、それぞれが国の将来を決める上で重要な役割を果たします。また、民兵組織のハシャド・アルシャビは、広範な社会的基盤を持ち、外国による介入に反対するスローガンを掲げて、世論の信頼を得ることに成功しています。政治的独立、国内治安、腐敗との闘いなどが、選挙戦の争点となっています。

カタイブ党のハミダウィ代表は、次期政府は抵抗組織やハシャド・アルシャビの支援を受けると語りました。この立場は、イラクの政権構造における民間組織の役割を確固たるものにし、特にアメリカの影響力に対抗しようとする動きを示しています。

ハシャド・アルシャビは近年、イラク政治における重要な役割を担っており、現在ではこのグループはイラクの政治、治安、社会の分野で主要なプレーヤーと見なされています。ハシャド・アルシャビは、戦争で破壊された地域の再建、社会サービスの提供、文化的な啓発活動においても常に活発に活動しています。

イラクの多くの党派や民間グループは、米軍撤退がイラクの真の独立の前提条件だと考えています。選挙を前に、各党派は外国の介入に反対するスローガンを掲げ、世論の信頼を得て政治的な正当性を強化しようとしています。イラク国内に駐留する外国軍、特にアサド米軍基地などは、多くのイラク国民や政治家にとって、国家主権の侵害と見なされています。

抵抗組織は選挙で積極的な役割を果たし、次期政府を支持する姿勢を強調しています。この立場は、イラクの議会選挙において、米軍撤退を求める勢力への支持を集める可能性が高いことを示しています。

 


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