8月 06, 2016 19:54 Asia/Tokyo
  • ロシア大統領の3カ国協力拡大の強調

イラン、アゼルバイジャン共和国、ロシアの3カ国による首脳会談に際して、ロシアのプーチン大統領が、3カ国の関係拡大を強調しました。

モッラーイー解説員

イランのローハーニー大統領は、この3カ国首脳会談に参加するため、7日日曜、アゼルバイジャン共和国の首都バクーを訪問します。ローハーニー大統領はアゼルバイジャンのアリエフ大統領、プーチン大統領とともに、8日月曜、この首脳会談で、経済、政治、安全保障における3者協力について検討する予定です。
さらに、この会談の傍ら、プーチン大統領との二者会談を行い、二国間協力の流れと関心事についても検討します。

この訪問の前に、プーチン大統領は、イランはロシアの昔からのパートナー国であり、ロシアは核合意後の緊張緩和が、両国関係にとっての利益になると確信していると述べました。プーチン大統領はまた、ロシアの技術協力によるイラン南部ブーシェフル第1原発の建設に触れ、「イランにおける新たな8つの原発の建設に関して、ロシアの専門家が協力することで合意している」と語りました。

さらに、「石油・天然ガス、航空宇宙、発電に関するイランとロシアの大規模な計画が整いつつある」として、両国関係の展望について、「ロシアは初めにイランとの貿易協力や経済協力をさらに拡大したいと考えている」としました。

プーチン大統領は、「昨年11月のテヘラン訪問で、イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師、ローハーニー大統領と会談し、イランのアプローチはロシアとの戦略的な協力の拡大だと確信するようになった」と語りました。また、両国共通の協力により、両国の貿易総額は2106年の初めの5ヶ月間に70%増加し、およそ8億5500万ドルに達しているとしました。

さらに、地域の危機の抑制と、3カ国の国境付近におけるテロや暴力への対策には、イラン、ロシア、アゼルバイジャンの戦略的協力は重要だとして、「確かに、アフガニスタンと中東の2つの情勢不安の中心は、3カ国の近くに位置しており、これは懸念を引き起こしている」と語りました。

イランとロシアはその長い国境線、中東や中央アジアにおける地域的な利益、そしてシリアやイラク、イエメン、アフガニスタンにおける現在の危機などにより、昔から緊密な安全保障協力の必要性を理解しており、現在も、この重要性は、両国の関係の一部となっています。プーチン大統領はこの会議でテロ対策と、イランとアゼルバイジャンとの安全保障協力の拡大を話し合う重要性を強調し、「3カ国はテロ対策におけるダブルスタンダードの適用の自制を促進し、最大限、数カ国による安全保障協力を、政治的、関係機関レベルで拡大しようとしている」としました。

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