イランの観光の魅力
北西部アルダビール州のシェイフ・ヘイダルの墓廟
9月 14, 2016 16:24 Asia/Tokyo
サファヴィー朝の建国者イスマーイール1世の父に当たるシェイフ・ヘイダルの墓廟は、イラン北西部アルダビール州のメシュギーンシャフル市にあります。
この墓廟は、メシュギーンシャフル市内中心部に位置する、緑豊かな庭園内にあります。
この墓廟の概観は、高さがおよそ18メートル、直径が5メートル10センチに及ぶ円筒形の塔のような形状となっています。
また、外側から見ると円筒形ですが、内側は12角形となっています。
この墓廟の外側は、コーラン第1章「開扉」の節などがアラビア書道のクーフィー体で刻まれた、トルコブルーのタイルで装飾されています。
この墓廟の入り口と3つの窓は、ムカルナス(鐘乳石飾り)と呼ばれる漆喰細工とタイル細工が施されています。
この墓廟の建設やその歴史については、様々な見解が提示されていますが、アメリカの作家ドナルド・ウィルバーはこの墓廟は13世紀から14世紀に建設が開始され、サファヴィー朝時代にタイル細工が施されて完成したと考えています。