フィンランド大統領が、イランの関係者と会談
フィンランドのニーニスト大統領がテヘランで、イランの関係者と会談しました。
ニーニスト大統領は25日火曜、政治・経済高等使節団を率いて、テヘラン入りしました。
ニーニスト大統領は26日水曜、最高指導者ハーメネイー師、ローハーニー大統領、ラーリージャーニー国会議長、ラフサンジャーニー公益評議会議長、ザリーフ外務大臣と会談しました。
これらの会談では、両国の関係拡大、地域問題、とくに現在の危機の原因について話し合いが行われました。
さらにイランとフィンランドの大統領立会いのもと、両国の間で経済、エネルギー、通信、情報技術の分野で4つの協力文書が調印されました。
ローハーニー大統領とニーニスト大統領は、共同記者会見で、二者、地域、国際面での協力拡大に向けた両国の意志を明らかにしました。
イランのラーリージャーニー国会議長も、ニーニスト大統領との会談で、シリアなど地域の危機の解決に関するイランの政策は、政治的な手段に基づいている、としました。
さらに、「地域におけるテログループの支援者や一部の外国は、シリア問題の解決において妨害行為を働いている」としました。
また、地域におけるテログループの拡大は世界のすべての国にとっての深刻な脅威だとし、「残念ながら地域問題における外国の軍事介入やテロへのダブルスタンダードにより、地域でテロが拡大している」としました。
さらに、ワッハーブ派の過激で逸脱した思想が、地域におけるテロ拡大の原因だとし、「シオニスト政権イスラエルの政策は常にテログループの強化に基づいており、こうしたグループの一部と、兵器や情報の面で直接関係を有している」としました。
一方のニーニスト大統領もこの会談で、アフガニスタン、イラク、シリア、リビアでの痛ましいテロ事件に遺憾の意を表し、「地域での流血の戦争や殺害を終わらせるために早急な政治的解決策が必要だ」としました。
ラフサンジャーニー公益評議会議長も、ニーニスト大統領との会談で、シリアの政府と国民をイランが支援しているのは、この国にテログループが存在しているためだとしました。
さらに、「もし国際社会や国際機関が地域のテロ撲滅に関して措置を講じなければ、全世界にテロが拡大することになるだろう」と強調しました。
また、地域におけるシオニスト政権の形成の流れとこれに関するヨーロッパの役割についての分析を提示し、「地域におけるシオニストの存在により、世界の安定を期待することは出来ない」としました。