イラン大統領:「対ロシア包括的合意履行を決意」/プーチン氏:「常にイランを支援」
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プーチン・ロシア大統領(右)とペゼシュキヤーン・イラン大統領
ペゼシュキヤーン・イラン大統領がプーチン・ロシア大統領との会談で「我々はロシアとの包括的協定および、イラン北西部国境アースターラー・ラシュト間街道の開拓計画の履行を決意している」と述べました。
【ParsTodayイラン国際】ペゼシュキヤーン大統領は12日金曜、トルクメニスタン首都アシガバートで開催された「国際平和と信頼の年フォーラム」の傍ら、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と会談し、両国間の包括的戦略協力協定の履行に対するイランの決意を強調するとともに、「我々は署名した協定を実際に実行に移す決意であり、特に発電所、交通、回廊の分野で共同協力が進められている。イランは年末までに、回廊計画の実施のための完全な下地を整えるつもりだ。我々は、ロシア側もこの協定の履行を加速し、最終決定するよう希望する」と語っています。
また、南北回廊と東西回廊の発展の重要性に注目し、「これらのルートの開拓は迅速に進められており、ロシア側の指示により、これらの重要な戦略的計画の実施が加速されるだろう」と付け加えました。そして、農業分野における両国間の協力を非常に有益なものだとし、「このモデルは他の分野に発展させることが可能だ。一極主義に対抗するには、特にSCO上海協力機構やBRICS新興経済国グループといった地域・国際機関において共同協力する以外に道はない」と述べています。また、イラン・ロシアの関係が非常に良好であり拡大していることに満足の意を表し、国際機関におけるロシアの対イラン支持に謝意を示しました。
一方、プーチン大統領もペゼシュキヤーン大統領との会談を喜ばしいものだとし、「イラン・ロシア間の包括的戦略協力協定の調印は二国間関係の転換点であり、非常に重要な出来事である」と述べました。そして両国間の関係が拡大し、非常に良好であることを踏まえ、「昨年におけるイラン・ロシア間の貿易関係は13%増加し、今年最初の9ヶ月間で8%増加した。また、発電所や輸送インフラ整備の分野での共同協力が継続しており、対イランガス・電力送電分野での協力も検討中である」としています。
さらに、「両国は国際問題に関して緊密に対話・連携している」とし、「ロシアは国連において常にイランを支持してきたし、こうした立場は今後も継続するだろう」と付け加えました。
ロシア大統領はまた「わが国とイランは、同国の核問題を含む重要な国際的問題に関して緊密に連絡を取り合っており、我々はイランを支持している」と結びました。

