核合意1周年、アメリカの不履行(音声)
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「この1年、アメリカや一部の国による核合意の不履行や遅延が見られ、彼らの敵対も日々増幅している」
(last modified 2025-10-27T05:05:03+00:00 )
1月 17, 2017 19:01 Asia/Tokyo

「この1年、アメリカや一部の国による核合意の不履行や遅延が見られ、彼らの敵対も日々増幅している」

核合意実行本部のイランの代表をつとめる、アラーグチー国際法担当外務次官は、核合意の実行から1年にあたり、テヘランでの記者会見でこのように述べました。アラーグチー次官はさらに、「欧米はこの1年、可能な限り、核合意の実行の道を妨害したが、イランはこうした妨害に抵抗し、障害を取り除こうとした」と語りました。政治専門家のアミーンザーデ氏は次のように語っています。

「核合意には大きな二つの問題が含まれている。一つは、合法的な権利としてのイランの核の権利の保障である。もう一つは核合意の実行、つまり制裁解除と核活動におけるイランへの疑惑を取り除くことである。これは核協議において最も長期化した問題と見なされる。イランの軍事的核活動を行っている可能性についての主張は、核合意によって完全に解決された」

技術的な点、核活動の継続の点からも、イランは現在ウラン濃縮の権利を有しています。しかしながらウラン濃縮のレベルは、一定期間、およそ3.5%となり、濃縮ウランの備蓄量も削減しました。かつてイランの核計画を理由に作られた敵対国のグループはこの1年で崩壊し、制裁も解除されることになりました。しかしながら、今も核合意に重くのしかかる問題が存在します。アメリカは核に関する対イラン制裁を停止しましたが、ミサイル能力や人権侵害、テロ支援を口実に別の制裁を継続しています。アメリカのオバマ大統領の発言です。

「イランに対するアメリカの貿易制裁は、一部の場合を除いて今も続いている。アメリカ政府は今後も力をもって、イランのテロ支援や人権侵害、さらには弾道ミサイルの使用に関する制裁を継続する」

イランと外貨取引を行っている国際的な金融機関に科すアメリカ財務省による罰金もまた、今も続いています。昨年12月初旬、アメリカ議会はイラン制裁法を10年延長しました。この制裁の延長は、核合意の違反の例であり、イランの関係者の反応を引き起こしました。イランのローハーニー大統領はこのように語っています。

「アメリカの最近の承認事項は、我々の考えるところでは核合意の違反である」

こうした動きはイランの核合意の取り決め履行の意味を問うものとなっています。こうした問題により、アラーグチー外務次官は、「今も障害が存在し、金融部門など、全ての問題は取り除かれていない」と述べています。このことからイランが求めているのは国際的な合意に即したものであることです。アメリカは核合意の実行において遅延や混乱を生じさせています。核合意では、核合意の全ての関係国には、石油や天然ガスなどの様々な分野での投資やイランの経済協力の障害とならないことが義務付けられています。注目に値する点は、多くのアナリストがトランプ氏が大統領に就任した後の核合意の状況は現在よりも悪くなると予想していることです。

アメリカ国務省のエレリー元報道官はこのように語っています。

「オバマ大統領は、15年間続いたイランの核計画を暴力抜きで停止することができた。トランプ氏も、これに関して正しい表明を行っている。なぜならイランは今も脅威と見なされると語っているからだ」

核合意は国際的な取り決めであり、複数の国が関わる合意です。アラーグチー外務次官が述べたように、イランは核合意について再協議することはありません。なぜなら取り決めを履行しているからです。

政治専門家のアミーンザーデ氏は次のように述べています。

「アメリカの行動と核合意の1年の取り組みは、アメリカのイランへの敵対がイスラム体制の原則に対するアメリカの反対に端を発していることを示している。イランが権利を追求する姿勢を続ける限り、この敵対は様々な理由で続けられるだろう」