思想家の考えるイスラム革命(1)
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1979年のイランイスラム革命は、20世紀に起こった大きな出来事のひとつです。
(last modified 2025-10-27T05:05:03+00:00 )
2月 01, 2019 21:30 Asia/Tokyo
  • ピーター・エイブリーとチャールズ・P・メルビル
    ピーター・エイブリーとチャールズ・P・メルビル

1979年のイランイスラム革命は、20世紀に起こった大きな出来事のひとつです。

イスラム革命の最も重要な特徴は、王制に対する闘争にすべての階層の国民が参加したことでした。そして、この革命を他の革命よりも際立たせている二つ目の特徴は、その宗教的な本質です。

イギリスのイラン学者、ピーター・エイブリー、テキサス大学ダラス校の歴史学者、ギャビン・ハンブリー、そしてケンブリッジ大学アジア中東研究所のイラン史学者のチャールズ・P・メルビルの3人の著名な学者は、「パフラヴィー時代のイランの歴史、レザーシャーからイスラム革命まで」という本の中で、民主的であったこと、宗教を本質としていたことの、イスラム革命の2つの特徴に注目しています。この本には次のようにあります。

 

「1979年のイスラム革命では、2つの共に関連する側面が、他の何よりも顕著であった。ひとつは、一般の人々が大勢参加したことであり、それは20世紀の他の革命では前例のないことだった。もうひとつは、イデオロギー、組織化、指導の点でイスラム的な本質を持っていたことである。実際、イランの大小の都市でパフラヴィー政権への抗議が起こり、イランのほぼすべての社会階層が、パフラヴィー王制の崩壊と外国への従属の終結への支持を示した」

 

3人の西欧のイラン学者は、この本の中で、イスラム革命と、第二次世界大戦後の石油国有化運動と立憲革命の違いを挙げています。この本の別の部分には次のようにあります。

 

「20世紀初頭の立憲革命や、石油産業を国有化するための戦後の闘争など、王制や外国勢力に対する抗議の最初の例はいずれも、イスラム革命ほど幅広い形で、すべての国民を動員することはできなかった。これらの運動は、宗教とは関係ないナショナリストのグループや勢力と聖職者の連帯によるものだったが、1979年のイスラム革命は、完全にイスラム的な本質を持っていた。この革命への宗教とは関係ない勢力の参加は、完全に副次的なものだった」

 

「パフラヴィー時代のイランの歴史、レザーシャーからイスラム革命まで」という本の著者たちは、革命のイスラム的な本質について次のように記しています。

 

「大勢の人々がデモの中で叫んだスローガンは、多くがイスラム的なものだった。革命家たちの武器は、最後の2日を除いて、集団礼拝と殉教であり、宗教的な期間、特にシーア派3代目イマームを追悼するモハッラム月に、革命の運動が推進された。そしてそれ以上に重要なのは、モスクが革命の重要な拠点とされていたことだった」

 

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