思想家の考えるイスラム革命(6)
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イスラム革命
イスラム革命40周年に際したこのコーナーでは、イスラム革命の宗教面や、宗教的な傾向の再生におけるその世界的な影響に関する、西側の思想家の見解を提示しています。
1979年のイラン・イスラム革命は、人類の生活にとって、新たな時代の始まりとなりました。多くのアナリストが、人類の精神的、宗教的生活の刷新は、イランのイスラム革命の勝利から始まったと考えています。もし、歴史を近代における宗教的なアイデンティティの復活に基づいて考えるのであれば、その歴史はイスラム革命の勝利により同時に始まり、すべての宗教の思想家にとって、大きな躍進をもたらしたといえます。
オーストリアのイスラム再生文化センターの所長は、ヨーロッパにおけるイスラム革命創始者ホメイニー師の運動の影響について、次のように語っています。
「明らかに、ホメイニー師の革命は、ヨーロッパでイスラムの新たなイメージを提示しただけでなく、非イスラム教徒の生活をも変えた。つまり今日、ヨーロッパでも、宗教信仰は価値があり、新たな意味を獲得している。イスラム革命はすべての宗教的な人々に信用され、新たな精神を与えた、という言葉は、オーストリアの元大統領も演説の中で語っている」
スペイン語圏の優れた思想家の大学教授は、ホメイニー師の地位について語る中で、生活の場における宗教の再生に触れ、次のように語っています。
「宗教は再生し、キリスト教の教会は新たな生命を得て、大学で宗教思想について注目することは無価値だとみなされなくなっている。日常生活における精神の美は再発見されており、世界は救済と、社会関係を美しいものにするため、宗教の力や精神的な魅力に対する傾向を強く示している。これらすべては、ホメイニー師が宗教革命により、世界の社会的思想の分野で開始した、新たな呼びかけによるものだ」
アメリカの外交政策協会のダニエル・パイプス会長は、トルコ・イスタンブールで行われた会合で次のように語っています。
「イスラム革命以前、我々は宗教思想についてまったく話す場を作っていなかったことを認めるべきだ。しかしその後、我々アメリカ人にとって、宗教について研究する下地を作り出すことが必要となった」
西側の著名な新聞記者、バリー・ラビンは、ベルギー・ブリュッセルで、イスラム革命以後の宗教的な傾向の再生に関する新たな側面について、次のように記しました。
「アメリカは過去において、政治や外交に関係する宗教の重要性を理解していなかった。これは我々アメリカ人にとって多くの問題をもたらし、アメリカ政府にとっても高くつくことになった。もし、今後、我々がこの問題に直面したいと思わないのなら、宗教が人間社会の根本的な現実であることを受け入れ、それを理解すべきだ」
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